FXのメキシコペソは危ない?特徴や取引時のポイントについて徹底解説

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​​「FXでメキシコペソを取引する際の特徴や注意点を知りたい」という方は多いのではないでしょうか。メキシコペソは、主に米ドルに対して取引される通貨であり、中南米の経済や政治情勢によって影響を受けやすい特性があります。

今回はそんなメキシコペソの基本的な特徴や、取引時のポイントについて詳しく解説します。

FX取引において新たな通貨ペアに挑戦したい方や、メキシコペソに興味のある方はぜひ参考にしてください。

目次

FXでのメキシコペソの特徴

メキシコは世界でも有数の産油国であり、その通貨であるメキシコペソは資源国通貨として広く認識されています。加えて、メキシコの政策金利は他国に比べて高い水準にあるため、高金利通貨としても注目されています。

このため、メキシコペソの価格は政策金利の発表やエネルギー価格の変動に大きく影響されることが特徴です。

さらに、メキシコはアメリカとの経済的な結びつきが非常に強く、輸出の約80%、輸入の約40%がアメリカ向けです。このため、アメリカ経済の動向に敏感に反応します。具体的には、アメリカの消費者物価指数(CPI)や雇用統計といった重要な経済指標の発表が、メキシコペソの為替レートに直接影響を与えることが多いです。

FXでメキシコペソを選ぶメリット

FXでメキシコペソを選ぶメリットとして、以下の3点が挙げられます。

  • 少ない証拠金で始められる
  • トレンドを捉えやすい
  • スワップポイントを狙いやすい

それぞれ解説します。

少ない証拠金で始められる

メキシコペソの取引は、比較的少ない資金で始められるのが大きなメリットです。例えば、2024年1月時点でメキシコペソは1ペソあたり約8.6円となっています。このレートでレバレッジを25倍に設定しても、1万通貨の取引はわずか約3,440円の証拠金で行うことが可能です。

初めてのFX取引では、大きなリスクを負わずに経験を積みたいという方が多いでしょうが、メキシコペソは手軽な初期投資額で始められるため、多くの人々にとって最適な選択肢となります。

また、低リスクで取引を始められるため、FXの基本を学びながら実践的なスキルを磨くのに最適です。このように、メキシコペソは少ない証拠金で始められる点が大きな魅力と言えます。

トレンドを捉えやすい

メキシコペソは、値動きのトレンドが比較的わかりやすい通貨として知られています。例えば、メキシコペソ/円のレートは約8.6円前後で推移しており、特に2020年以降はメキシコの政策金利の大幅な引き上げもあって、長期にわたって上昇トレンドが続いていました。このため、メキシコペソの動きを捉えるのは他の通貨ペアに比べて比較的簡単です。

しかし、最近ではインフレが収まり、メキシコ中央銀行が政策金利の引き下げを検討し始めています。また、隣国アメリカでは利上げが打ち止めになるとの観測も強まっています。

これらの要因から、メキシコペソが今後下降トレンドに転じる可能性も否定できません。そのため、トレーダーは今後の経済指標や政策発表に注視しつつ、慎重に取引を行うことが重要です。

スワップポイントを狙いやすい

メキシコペソは、高いスワップポイントを受け取れる通貨として人気があります。トルコリラや南アフリカランドと並ぶ高金利通貨であり、特に日本円が超低金利であることから、メキシコペソ/円の取引でスワップポイントを狙う戦略が有効です。

メキシコペソ/円は金利差が大きく、その差を利用して中長期的にポジションを保有することで、魅力的なスワップポイントを受け取ることができます。このため、メキシコペソの買いポジションを保有することで、定期的にスワップポイントが得られ、長期的な利益を見込むことが可能です。

FXでメキシコペソを選ぶ時に気をつけたいこと

FXでメキシコペソを選ぶ際に気をつけるべきこととして、以下の2点が挙げられます。

  • 注文が買いに偏りやすい傾向に注意する
  • 流動性が低いことに注意する

それぞれについて解説します。

注文が買いに偏りやすい傾向に注意する

メキシコペソは高金利通貨としてスワップポイント狙いの取引が人気なため、買い注文に偏りやすい傾向があります。このような状況では、多くの投資家が買いポジションを保有するため、相場が一方向に偏るリスクがあります。

特に、政情不安や経済指標の発表などのネガティブなニュースが出た場合、一斉にポジションを解消しようとする動きが強まり、売り注文が殺到して相場が急変する可能性があるでしょう。

このため、メキシコペソの取引を行う際には、ポジションの偏りに注意を払うことが重要です。慣れないうちは、少ないポジションで取引し、リスク管理を徹底することが欠かせません。

流動性が低いことに注意する

メキシコペソは米ドルや円などの主要国通貨に比べて流動性が低い点に注意が必要です。新興国通貨はインターバンク市場での取引が少ないため、相場が急変しやすい傾向があります。

特に、クリスマスや年末年始などの時期は欧米の取引参加者が市場から離れることが多く、さらに流動性が低くなります。

このような流動性の低い状況では、少しの取引でも相場が大きく動く可能性が高まります。予期せぬ値動きによる損失を避けるためには、取引量を抑え、リスク管理を徹底することが重要です。また、市場の流動性が低い時期には特に注意を払い、取引を控えるか、慎重に行うことが推奨されます。

メキシコペソが価格変動する際の主な要因

ここでは、メキシコペソが価格変動する際の主な要因として挙げられる、以下3つの項目を紹介します。

  • 政策金利
  • 原油価格
  • アメリカ経済

それぞれについて解説します。

政策金利

メキシコの政策金利は、メキシコペソの価格変動に大きな影響を与える重要な要素です。例えば、インフレを抑えるために、メキシコ中央銀行は2021年6月から2023年3月までの間に15回連続で利上げを実施し、政策金利を7.25%引き上げました。

この期間中、メキシコペソ/円のレートは5.4円付近から7.5円付近まで上昇し、38%以上の価格上昇が見られました。このように、政策金利の引き上げはメキシコペソの強化に大きく寄与したのです。

2023年3月以降、メキシコ中央銀行はインフレがある程度抑えられたと判断し、政策金利を6会合連続で据え置いています。今後もメキシコペソの値動きを分析する際には、政策金利の動向を追うことが欠かせません。

原油価格

メキシコペソと原油価格は、密接な関係にあります。メキシコは世界有数の産油国であり、そのためメキシコペソの価値は原油価格の動向に大きく影響されます。

特に隣国アメリカのWTI(West Texas Intermediate)原油価格は、メキシコペソの動向を予測する上で重要な指標です。

原油価格が上昇すると、メキシコの輸出収入が増加し、メキシコペソが強含みになる傾向があります。一方、原油価格が下落すると、輸出収入が減少し、メキシコペソが弱含みになることが多いです。そのため、メキシコペソの取引を行う際には、原油価格の見通しや、産油国の需給に関わるニュースを常にチェックすることが重要です。

アメリカ経済

メキシコペソとアメリカ経済は非常に深い関係にあります。地理的に隣接する両国は、経済的にも密接に結びついており、その中でも特に貿易関係が重要です。

メキシコとアメリカの貿易関係が強固になった大きなきっかけは、「北米自由貿易協定(NAFTA)」の締結です。NAFTAは関税などの貿易障壁の撤廃、知的財産権の保護、投資環境の整備などを含み、これによって両国の貿易は大幅に拡大しました。

NAFTAの締結により、メキシコの輸出の約80%がアメリカ向けとなり、多くのアメリカ企業がメキシコに製造拠点を設けるようになりました。同様に、メキシコの輸入の約40%がアメリカからのものであり、主に自動車部品をはじめとする工業品の原材料や中間財が占めています。

メキシコペソのスワップポイントで稼ぐためのコツ

メキシコペソのスワップポイントで稼ぐためのコツとして、以下の6つのポイントが挙げられます。

  • レバレッジをかけず長期間運用する
  • 資金は分割してエントリーする
  • バランスよく利確する
  • スワップが大きいFX会社を選ぶ
  • メキシコ政府の政策金利を意識する
  • アメリカの経済状況も意識する

スワップポイントで稼いでいきたい、という方は、それぞれ解説するポイントを参考にしつつ、トレードに取り入れてみてください。

レバレッジをかけず長期間運用する

メキシコペソのスワップポイントで利益を狙う際のコツは、レバレッジをかけずに長期間運用することです。FXトレードでは、大きな損失が出た場合、FX会社によって強制的にポジションが決済される「強制ロスカット」が行われます。この強制ロスカットは、自分で損切りを行う場合と異なり、予期せぬ大きな損失を被る可能性があります。

スワップポイントで安定した利益を積み上げるためには、強制ロスカットを避けることが重要です。そのためには、低レバレッジで運用し、ポジションを数年単位で保有することが推奨されます。長期的な運用を前提とすることで、一時的な価格変動によるリスクを軽減し、スワップポイントを継続的に受け取ることが可能です。

また、チャート分析を行う際には、週足や月足といった長期間のものを使用することが有効です。長期を軸にしたトレンドラインや移動平均線を活用することで、より安定したトレードが期待できます。価格が大きく外れそうな時には、暴落を警戒してポジションの保有数を調整するなどの対策を取ることも重要です。

資金は分割してエントリーする

相場の高値掴みを避けるための有効な戦略として、資金を分割してエントリーすることが挙げられます。特にスワップポイントを活用するFXトレードでは、エントリーポイントが高値である可能性も考えられるでしょう。

この場合、一度に全ての資金を投入するとリスクが高まりますが、資金を分割して少しずつポジションを構築することで、リスクを分散しやすくなります。

高値掴みを避けるためには、エントリーポイントを分散させることが重要です。市場の不規則な動きや予測外の変動に対しても、ポジションを小分けに保有することで柔軟に対応できます。

また、この分割購入法はドルコスト平均法とも呼ばれ、価格の変動を平準化し短期的な価格変動によるリスクを緩和する効果があります。投資の安定性を高めるために、定期的に市場を観察し、チャート分析を行うことが欠かせません。

バランスよく利確する

スワップポイントと含み益をバランス良く考慮しながらトレードすることが重要です。スワップポイントの収益だけに頼るのではなく、含み益も利確の対象として考えましょう。

スワップポイントの収益は保有ポジションの量に比例します。そのため、長期的な観点から見て、スワップポイントで得られる利益額が含み益よりも大きい場合、ポジションを増やして利益効率を高めることが有効です。

逆に、含み益の方が大きい場合は、そのタイミングで利確することで安定した収益を確保できます。

スワップが大きいFX会社を選ぶ

スワップポイントを最大化するためには、受け取りスワップが大きいFX会社を選ぶことが重要です。メキシコペソのスワップポイントを活用する際には、FX会社ごとのスワップポイントの差が利益に直結します。

FX会社によってスワップポイントは異なるため、スワップが小さい会社では収益が制限されることがあります。

スワップが大きいFX会社を選ぶことで、長期的なスワップポイント運用で得られる利益を最大化できるでしょう。

メキシコ政府の政策金利を意識する

メキシコ政府の政策金利の動向を常に確認することは、メキシコペソのスワップポイントを活用して収益を最大化する上で重要なポイントです。

メキシコ中央銀行の政策金利は、メキシコ国内の各種金利の基準となります。そのため、政策金利の変動はメキシコペソの通貨価格や国債、株価、さらには仮想通貨などにも影響を与えます。

特に、スワップポイントを活用する場合、政策金利の変化は直接的にスワップポイントに反映されるため、トレードの収益に大きな影響を与える可能性があります。

アメリカの経済状況も意識する

アメリカの経済状況や政策金利の動向を確認することは、メキシコペソを取引する際の重要な要素です。

アメリカとメキシコは地理的に隣接し、経済的にも密接な関係にあります。特にアメリカの政策金利の変動は、メキシコペソの通貨価値に直接影響を及ぼす可能性があります。

過去の例を挙げると、2017年から2019年にかけてアメリカは大幅な利上げサイクルを経験しました。これにより、アメリカの政策金利は0.75%から2.50%まで急上昇しました。この影響でメキシコは通貨安やインフレの圧力を受け、それに対応して自国の政策金利も引き上げられました。

アメリカの経済政策の動向は、メキシコの経済に大きな影響を与えるため、トレーダーはアメリカの経済指標や政策金利の発表にも敏感に反応し、それに応じて取引戦略を調整する必要があるでしょう。

まとめ

今回は、FXにおけるメキシコペソの特徴やスワップポイントで稼ぐコツなどについて解説しました。メキシコペソは主要通貨とはまた異なる動きをする傾向にあるため、しっかりと通貨の特性を理解し、重要な発表などの際には敏感に情報をキャッチすることが欠かせません。

また、メキシコペソの高い金利差を生かせば、スワップポイントも狙いやすい通貨といえます。

記事で紹介した内容を参考にしながら、メキシコペソを使ったFX取引に挑戦してみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

みわのアバター みわ 奇跡のおこもりトレーダー

50歳、地方暮らしのシングルマザーで、息子2人、犬4匹、鳥7羽、夫0人で家にこもって生活してます。生活資金が底をつく超貧乏生活から、7年前に、“自宅での稼ぎ方”に出会って脱出しました。

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