「FXでどのように安定して稼ぐのか分からない」「注文方法が多くて悩んでいる」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
FXで成功するためには、自分に合った稼ぎ方を見つけ、効果的な戦略を立てることが欠かせません。今回は、FXでの具体的な稼ぎ方や、成功するためのポイントについて詳しく解説します。
「実践的な稼ぎ方を学びたい」「自分に最適な戦略を立てたい」という方は、ぜひ参考にしてください。
FX初心者が知っておくべき「稼ぎ方」を確認しよう
FXで稼ぐには、取引を注文する必要があります。主な注文方法として、以下の7つを簡単に解説します。
- 成行注文
- 指値注文
- 逆指値注文
- OCO注文
- IFD注文
- IFDO注文
- トレール注文
それぞれについて、内容を確認しましょう。
成行注文
成行注文とは、現在の市場価格で即座に取引を成立させる注文方法です。FX取引においては、最もシンプルで迅速な注文方法として、多くの初心者トレーダーに利用されています。
成行注文を出すと、システムは市場の最良価格で取引を実行し、注文を即座に約定します。これにより、希望する価格での約定が保証されないものの、取引のタイミングを逃すことなくスムーズに取引が行えます。
特に、急激な価格変動が予想される時や、素早い対応が必要な状況で有効です。ただし、成行注文はスリッページ(希望価格と実際の約定価格に差が生じる現象)のリスクがあるため、注意が必要です。
指値注文
指値注文とは、指定した価格でのみ取引を行う注文方法です。この方法では、買い注文や売り注文を出す際に、自分が希望する価格を設定し、その価格に達したときに取引が実行されます。
例えば、現在の市場価格が100円で、95円で買いたい場合に指値注文を出すと、価格が95円まで下がった時に自動的に取引が成立します。指値注文は、取引の際に自分の希望価格で約定できるため、価格のコントロールが効きやすいという利点がありますが、希望価格に達しないと注文が成立しないため、機会を逃すリスクもあります。
また、取引が成立するまでに時間がかかることがあるため、価格の動向をよく観察することが重要です。指値注文は、価格を狙って取引を行いたい場合に有効な手段です。
逆指値注文
逆指値注文とは、指定した価格に達したときに自動的に成行注文を出す注文方法です。主にリスク管理や利益確定のために利用されます。
例えば、現在の市場価格が100円で、価格が下がって90円になった場合に売りたい場合、90円で逆指値注文を設定します。市場価格が90円に到達すると、自動的に売り注文が発動し、現在の市場価格で取引が成立します。
この方法は、予想外の価格変動による損失を防ぐためのストップロス注文として使われることが多いです。また、逆指値注文を利用することで、利益を確保しつつも、希望する価格での取引が実現できます。
ただし、市場が急激に変動した場合、注文価格と実際の約定価格に差が生じるスリッページのリスクがあるため、注意が必要です。逆指値注文は、リスクを抑えつつ効果的に取引を管理するために役立ちます。
OCO注文
OCO注文(One-Cancels-the-Other注文)は、2つの注文を同時に出し、一方が約定するともう一方が自動的にキャンセルされる注文方法です。具体的には、指定した価格での指値注文と逆指値注文をセットで設定します。
例えば、現在の市場価格が100円で、105円で利益確定を狙う指値注文と、95円で損切りを行う逆指値注文を同時に出します。市場価格が105円に達すると、利益確定の指値注文が成立し、損切りの逆指値注文は自動的にキャンセルされます。
逆に、価格が95円に下がった場合には、損切りの逆指値注文が実行され、利益確定の指値注文はキャンセルされます。この方法は、トレーダーが予め設定した価格で自動的に取引を実行できるため、リスク管理や利益確定を効率的に行うのに便利です。
しかし、市場の急激な変動には対応しきれないこともあるため、注文の設定時には十分な注意が必要です。
IFD注文
IFD注文(If-Done注文)は、2つの注文を連続して設定する方法で、最初の注文が約定した後に自動的に次の注文が発動する仕組みです。主に取引開始時のエントリー注文と、その後の利益確定または損切りの注文を連携させる際に使われます。
例えば、現在の市場価格が100円で、98円で買いのIFD注文を出し、買い注文が約定後に105円で利益確定の指値注文、95円で損切りの逆指値注文を設定する場合がこれに該当します。最初の98円での買い注文が約定すると、105円の指値注文と95円の逆指値注文が自動的に発動します。
IFD注文は、取引開始時に設定した条件に基づいて自動的に取引を進めることができるため、手間を省きつつ、戦略的な取引が可能です。
IFDO注文
IFDO注文(If-Done-Order注文)は、IFD注文とOCO注文を組み合わせた注文方法で、最初の注文が約定した場合にのみ、次の2つの注文が自動的に設定される仕組みです。
具体的には、最初にエントリーの注文を出し、その注文が約定した後に、利益確定と損切りの2つの注文を同時に設定します。
例えば、現在の市場価格が100円で、98円で買いのIFDO注文を出すと、98円での買い注文が約定後に、105円での利益確定の指値注文と、95円での損切りの逆指値注文が自動的に設定されます。これにより、エントリー後の取引をスムーズに管理し、価格の動向に応じてリスクを抑えることができます。
IFDO注文は、トレーダーがエントリーから利益確定、損切りまでの全過程を自動的に設定できるため、取引の手間を大幅に減少させることが可能です。
トレール注文
トレール注文(トレーリングストップ注文)は、利益確定と損切りを自動的に調整する注文方法です。市場価格が有利に動いた場合に、損切りの価格を自動的に追随させることで、利益を最大限に確保しつつ、リスクを管理するのが特徴です。
具体的には、トレール注文では、設定したトレール幅(一定の価格幅)に基づいて、現在の市場価格が上昇するたびに損切りの価格が自動的に引き上げられます。
例えば、買いポジションを持ち、トレール幅を5円に設定していると、価格が上昇して110円に達した場合、損切りの価格も110円に引き上げられます。価格がさらに上昇し、115円に達すると、損切りの価格も115円に調整されますが、価格が下落してもトレール価格は下がりません。
この方法は、トレード中に価格が有利に動く限り利益を追い求めつつ、予期せぬ価格変動による損失を防ぐために有効です。ただし、急激な価格変動によりトレール価格が希望する価格よりも早く設定されることがあるため、慎重に設定を行う必要があります。
FXで1日5,000円稼ぐことは可能なのか?
結論から言えば、FXで1日5,000円を稼ぐのは可能です。ただし、決して簡単なことではありません。
FX取引で利益を上げている人の割合について、一般社団法人金融先物取引業協会の調査によれば、1年間で利益を出しているトレーダーは約60%です。
その中で、利益を出している人の年間利益と割合をまとめると、以下のようになります。
年間の利益 | 割合 |
20万円未満 | 35.6% |
20万円以上~50万円未満 | 10% |
50万円以上~100万円未満 | 7.1% |
100万円以上 | 7.5% |
表を見ると、年間100万円以上の利益を上げているのはわずか7.5%に過ぎません。つまり、1日5,000円の利益を毎日出し続けることは、長期的な成功を収めるための高いスキルと経験を要するということがわかります。
例えば、1日5,000円の利益を20日続けると1カ月で10万円、1年で120万円の利益になりますが、この数字を達成するためには、徹底したチャート分析や戦略の構築が必要です。
FXで1日5,000円稼ぐためのコツ
FXで1日5,000円を稼ぐコツとして、以下の4点が挙げられます。
- 小さな利益をコツコツ重ねる
- 1万通貨単位でトレードする
- トレンドに対して順張りする
- 明確な損切りルールを決めて守る
それぞれについて解説します。
小さな利益をコツコツ重ねる
FXで1日5,000円を稼ぐためには、小さな利益をコツコツと積み重ねるアプローチが効果的です。一度のトレードで大きな利益を狙うよりも、日々の取引で安定した利益を確保することが成功への近道といえます。
具体的には、リスク管理を徹底し、確実に利益を得られる取引の機会を見極めましょう。例えば、1回の取引で数百円の利益を積み重ね、これを毎日繰り返すことで、安定した収益が期待できます。
この方法は、トレードのリスクを抑えつつ、長期的に成果を上げるために有効です。
1万通貨単位でトレードする
FXで1日5,000円を安定的に稼ぐためには、1万通貨単位でのトレードも効果的です。
1万通貨単位は、標準的な取引量であり、多くのFX業者が提供している最小ロットサイズです。この単位でトレードを行うことで、取引のスプレッドや手数料の影響を最小限に抑えつつ、適切なリスク管理が可能になります。
また、1万通貨単位での取引は、ポジションサイズを適切にコントロールできるため、利益を狙いやすく、安定した収益を目指しやすいです。初心者でも比較的扱いやすいロットサイズであり、無理のない範囲での取引を実現できるでしょう。
トレンドに対して順張りする
FXで1日5,000円を稼ぐためには、トレンドに対して順張りする戦略も効果的です。
順張りとは、市場の主要なトレンドに沿った方向で取引を行う方法です。例えば、上昇トレンドが確認できる場合には、買いポジションを持ち、下降トレンドでは売りポジションを取ります。
トレンドに従うことで、相場の流れに乗った取引が可能となり、成功率が高まります。逆張りと比較して、トレンドに乗る順張りは、相場の勢いを利用できるため、安定した利益を狙いやすくなります。チャート分析やテクニカル指標を活用してトレンドを正確に把握し、トレンドに沿った戦略を立てることが重要です。
明確な損切りルールを決めて守る
FXで1日5,000円の利益を目指す際、明確な損切りルールを決めて守ることが欠かせません。損切りルールとは、損失が一定の範囲を超えた場合にポジションを自動的に閉じる指針のことです。
具体的には、事前に許容できる最大損失額を設定し、そのルールに従って損切りを実行します。例えば、1回の取引での損失が2,000円を超えたら自動的にポジションを閉じると決めることで、大きな損失を防ぎ、資金を守ることができます。
損切りルールを守ることで、感情に左右されずに冷静な取引が可能となり、長期的な取引の安定性が向上します。事前に明確なルールを設定し、それを忠実に守ることが成功の鍵となるでしょう。
トレードスタイル別にFXで1日5,000円を増やす稼ぎ方を解説
ここでは、以下のトレードスタイル別にFXで1日5,000円の利益を増やす稼ぎ方を紹介します。
- スキャルピング
- デイトレード
- スイングトレード
- ポジショントレード
それぞれについて見ていきましょう。
スキャルピング
スキャルピングは、数秒から数分単位で頻繁に取引を行う手法です。
例えば、1万通貨で取引し、1回あたり0.05円の値動きを捉えれば、10回の取引で5,000円の利益が可能です。
このやり方は取引回数が多いため収益チャンスも増えますが、損失リスクも伴う点に注意しましょう。始めは少額の資金でレバレッジを控えめに設定し、指値や逆指値を活用してリスク管理を徹底することが欠かせません。なお、取引所によってはスキャルピングを禁止している場合もあるため、確認が必要です。
デイトレード
デイトレードは、1日のうちに取引を完結させる手法で、1回の取引で0.1~0.2円の値幅を狙います。これを10,000通貨で取引すると、3〜5回の取引で5,000円の利益が期待できます。
デイトレードで稼ぐには、朝から晩まで定期的に市場を観察し、高値や安値のタイミングを見極めることが成功の鍵です。
特に市場が活発な東京、ロンドン、ニューヨークのオープン時間前後は狙い目であるため、短期チャートの分析が欠かせません。デモトレードでの練習から始め、徐々に本番環境に慣れていきましょう。
スイングトレード
スイングトレードでは、ポジションを数日から数週間保有し、5日で2万5,000円などの目標を設定します。狙う値幅は1円以上と大きく、10,000通貨で1円の値動きがあれば、1回の取引で1万円の利益が見込めます。
日足や週足を基に長期トレンドを把握し、短期足でエントリータイミングを見極めるのが成功のポイントです。
また、スワップポイントを活用できるのも特徴ですが、レバレッジを高く設定すると、急変動によるリスクがあるため、逆指値注文でリスク管理を行うと良いでしょう。
ポジショントレード
ポジショントレードでは、1か月で10万円などの目標を設定し、数か月で5,000円相当の利益を目指します。数週間から数年にわたってポジションを保有し、大きな利益を狙う手法です。
決済回数が少なく、取引コストも低いため、チャートチェックの手間も少なくなります。
値動きが10円上がるまで待てる資金的余裕があれば、スワップポイントも活用可能です。スワップポイントは、金利差による利益で、保有している間は毎日得られるため、高スワップ通貨ペアを長期保有することで、安定した収益が期待できます。
まとめ
今回は、FXにおける稼ぎ方について解説しました。まずは注文方法の種類を理解し、状況に応じた稼ぎ方を選べるようになることが大切です。
また、トレードスタイルによって適切な稼ぎ方が異なるため、自身のトレードスタイルを確立させるのとともに、利益を増やすための戦略や資金管理を徹底しましょう。