FXはレバレッジなしで稼げる？メリット・デメリットやトレードのコツ

2024年8月17日2024年9月18日

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「FXを始めたいけれど、レバレッジを使うのが怖い」「大きなリスクを避けて安全に取引したい」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

安全な取引を実現する方法として、レバレッジなしで取引し、自分の資金を守りながらコツコツ利益を積み上げるやり方もあります。

今回は、FXのレバレッジなし取引の基本や、メリット・デメリットについて詳しく解説します。「リスクを最小限に抑えたい」「安心してFX取引を始めたい」という方は、ぜひ参考にしてください。

FXにおけるレバレッジとは？

FXにおけるレバレッジとは「てこの原理」を活用した取引の仕組みで、少額の資金でより大きな取引を行うことができる手法を指します。

具体的には、一定の証拠金を預けることで、本来の資金以上の取引を可能にします。例えば、1ドル＝150円の時に1,000通貨を取引する場合、レバレッジを使用しない場合は150,000円の資金が必要ですが、レバレッジ10倍を利用すると、わずか15,000円の資金で同等の金額が取引可能となります。

以前は100倍や200倍の高レバレッジを使用可能でしたが、2011年8月以降、金融庁の規制によって日本のFX業者では個人が取引できるレバレッジは最大25倍までとなりました。

FXはレバレッジなしでもトレードできる

FXでは、レバレッジを利用しない、いわゆる「レバレッジ1倍」の状態で取引を行うことも可能です。

例えば、米ドルが1ドル＝150円の際に1,000通貨を購入する場合、レバレッジ1倍では15万円の証拠金が必要になります。同様に、10,000通貨の場合は150万円の資金が必要です。

レバレッジを使わないことで、資金のリスクを抑えた取引ができる一方、取引の利益も相対的に小さくなる特徴があります。また、レバレッジ設定には、あらかじめ用意された倍率から選ぶタイプや、25倍で固定されるタイプがあり、自分の取引スタイルに合わせて選択することがポイントです。

FXでレバレッジなしのトレードをするメリット

FXでレバレッジなしのトレードをするメリットとして、以下の2点が挙げられます。

ロスカットのリスクが低い
長期的な視点でトレードに取り組める

それぞれについて解説します。

ロスカットのリスクが低い

FXでレバレッジなしの取引を行う最大のメリットの一つは、ロスカットのリスクを抑えられることです。ロスカットとは、証拠金が不足した場合にポジションを強制的に決済する仕組みで、これにより取引中の大きな損失を防げます。

しかし、レバレッジを利用すると、少ない資金で大きな取引ができる反面、ロスカットのリスクも高まります。

レバレッジなしで取引することで、ロスカットが発生せず、より余裕を持って市場の変動に対応できるため、安全なリスク管理につながります。

長期的な視点でトレードに取り組める

FXでレバレッジなしで取引するもう一つのメリットは、長期的な視点での取引が可能になることです。レバレッジを使用しないと利益や損失の幅が小さくなるため、短期的な価格変動に左右されにくくなります。このため、より安定した取引ができ、長期的なトレンドやファンダメンタルズに基づいて判断する余裕が生まれます。

また、レバレッジなしで取引することで、スワップポイントという金利差からの利益を継続的に得られます。スワップポイントとは、保有している期間に応じて受け取れるものであり、高金利通貨を長期間保有することで安定した収入を得られます。

これにより、為替レートの変動によるリスクを軽減し、長期的に安定した収益が期待できるでしょう。

FXでレバレッジなしのトレードをするデメリット

反対に、FXでレバレッジなしのトレードをするデメリットとして、以下の2点が挙げられます。

資金効率が悪い
取引した通貨分の利益しか得られない

それぞれについて解説します。

資金効率が悪い

FXでレバレッジなしで取引を行うデメリットの一つは、資金効率が悪くなることです。レバレッジを利用しない場合、自分が持っている資金と同じ額の通貨しか取引できないため、相対的に利益率が低くなります。例えば、1,000万円の資金で1,000万円分の通貨しか取引できないため、少額の利益しか得られません。

レバレッジを使えば、少ない資金で大きな取引ができるため、同じ市場の動きでも大きな利益を狙うことが可能です。

しかし、資金効率が悪いことが必ずしもFX取引にマイナスの影響を与えるわけではありません。レバレッジなしで取引することで、損失の上限が低く抑えられ、強制的なポジション決済（ロスカット）のリスクも減少します。

これにより、資金の減少を防ぎつつ、急激な市場の変動にも対応しやすくなります。レバレッジなしでは取引の規模が小さくなるため、短期的な市場変動に対するリスクが軽減され、精神的なストレスも少なくなるでしょう。

取引した通貨分の利益しか得られない

FXでレバレッジなしで取引を行うデメリットの一つは、得られる利益の上限が低くなることです。レバレッジを利用することで、少額の資金で大きな取引を行い、相対的に大きな利益を狙うことが可能になります。

例えば、1万円の資金で100万円分の通貨を取引できるレバレッジを使えば、少ない投資額で大きな価格変動から利益を得ることができます。しかし、レバレッジなしで取引を行う場合、実際に保有している資金と同額の通貨しか取引できないため、取引から得られる利益は価格変動による実際の利益だけに制限されます。

このため、レバレッジなしで取引を行うと、利益の上限における制限は避けられません。例えば10万円の資金で1万通貨の取引を行う場合、価格が1銭動いたとしても得られる利益は10円に過ぎません。レバレッジを利用すれば、少額の資金で取引規模を拡大できるため、同じ価格変動であっても利益は大きくなります。

レバレッジなしのFXトレードで勝つためのコツ

レバレッジなしのFXトレードで勝つには、以下2つのポイントを意識して取り組むことが大切です。

取引コストを下げる
スワップポイントを狙う

それぞれのコツについて解説します。

取引コストを下げる

レバレッジなしでFXトレードを成功させるためには、取引コストを最小限に抑えることが重要です。多くのFX会社では取引手数料が無料で提供されていますが、実際の取引コストはスプレッドによって決まります。スプレッドとは、通貨ペアごとに設定された買値と売値の差額で、実質的な取引手数料として機能します。

スプレッドは1回の取引だけを見ると大きな負担だと思われないかもしれませんが、長期的に見るとかなりのコストになります。そのため、スプレッドが狭く、取引コストが低いFX会社を選ぶことが利益を最大化する鍵です。

コストを抑えることで、レバレッジなしの取引でもより有利な条件で運用できるでしょう。

スワップポイントを狙う

レバレッジなしでFXトレードを行う際に利益を上げるための有効な方法の一つが、スワップポイントを狙うことです。スワップポイントとは、通貨ペア間の金利差から生じる利益のことを指します。具体的には、金利の高い通貨を購入し、金利の低い通貨を売ることで、保有期間中にスワップポイントを受け取れます。

日本円は低金利のため、ドル円などの通貨ペアではスワップポイントを積み上げやすく、長期間保有することで安定した利益が期待できます。

ただし、金利の低い通貨を購入して高金利通貨を売る場合は、スワップポイントの支払いが発生するため、取引前に金利差をよく確認することが大切です。

レバレッジなしの取引でおすすめなFX口座

ここでは、レバレッジなしの取引をおこなう際におすすめのFX口座について、以下の3種類を紹介します。

GMO外貨
みんなのFX
松井証券のFX

それぞれについて内容を確認し、自身の利用環境に適したものを選びましょう。

GMO外貨

レバレッジなしの取引に最適なFX口座の一つとして、「GMO外貨」が挙げられます。この口座は、初心者から上級者まで幅広いトレーダーにおすすめです。

まず、GMO外貨の大きな魅力の一つは、取引手数料が無料であることです。また、口座開設費用や口座維持費用も無料で、コストを気にせずに取引を始められます。最小取引単位は1,000通貨からであるため、少額の資金でも手軽に取引をスタートできる点も魅力的です。

スプレッドも非常に狭いスプレッドを提供しているため、これにより、取引コストを抑えつつ、有利な条件で取引できます。また、スワップポイントが高い傾向にあり、スワップポイントを活用した投資を行いたい方にも向いているでしょう。

GMO外貨は、9行の銀行とクイック入金提携をしており、資金の入金がスムーズに行えます。さらに、スマートフォンでの本人確認が可能で最短当日から取引を始められる、電話サポートや問い合わせフォームが用意されているといった安心のバックアップ体制により、初心者も手軽にトレードを始められるでしょう。また、GMO外貨はGMOインターネットグループの一員として、上場企業の信頼性と安心感があります。

みんなのFX

「みんなのFX」は、初心者から上級者まで幅広く支持されているFX口座の一つです。その魅力は、スプレッドの狭さやスワップポイントの高さにあります。

まず「みんなのFX」の大きな特徴の一つは、取引手数料が無料であることです。また、最小取引単位が1,000通貨から可能で、少額から取引を始められます。取扱通貨ペアは34種類と豊富にあるため、さまざまな通貨で取引を行える点も魅力です。

スプレッドは非常に狭く、例えば米ドル/円で0.2銭、トルコリラ/円で1.6銭、南アフリカランド/円で0.9銭と、業界屈指の低水準を実現しています。これにより、取引コストを抑えながら有利な条件で取引が可能です。

また、スワップポイントも高く設定されており、米ドル/円では145円、トルコリラ/円では19円、南アフリカランド/円では13.1円など、高金利通貨を利用したスワップポイント投資に適しています。さらに、2022年11月からはチェココルナ/円の取り扱いも開始され、この通貨ペアでも高いスワップポイントを得られます。例えば、チェココルナ/円のスワップポイントは、10万通貨取引で1日200円です。

そのほか、みんなのFXは取引ツールの使いやすさも高く評価されています。スマホアプリ「FXトレーダーアプリ版」では、「通貨強弱」や「ヒートマップ」といった人気の分析ツールを搭載し、チャート分析にはTradingViewの有料機能実装版を無料で利用でき、効率的な分析と取引がおこなえるでしょう。