FXの「pips」とは?使い方や計算方法、獲得pipsの目安を解説

FXの「pips」とは?使い方や計算方法、獲得pipsの目安を解説
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「FXにおける“pips”の意味がよく分からない」「どのように“pips”を使って取引を分析すれば良いか分からない」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

pipsについて正しく理解するには、その基本的な定義や取引での活用方法を把握することが大切です。

今回は、FXにおけるpipsの意味を解説した上で、実際のトレードでの使い方や計算方法について詳しく解説します。

「pipsの基本的な使い方を理解したい」「pipsを使う際の目安について知りたい」といった方は、ぜひ参考にしてください。

目次

FXにおけるpipsとは?わかりやすく解説

FX取引で頻繁に目にする「pips(ピップス)」は、通貨ペアの変動幅を示す単位です。pipsは「percentage in point」の略で、通貨の価格変動を共通の基準で表すために用います。

例えば、米ドル/円の取引では、1pipは0.01円(1銭)に相当し、価格が100.00円から100.05円に上昇した場合、「5pips上昇した」と表現します。

また、pipsはスプレッド、つまり買値と売値の差を示す際にも使われます。例えば、米ドル/円のスプレッドが1pipである場合、1ドルの取引につき1銭の手数料が発生することを意味します。このように、pipsは価格の変動や取引コストを把握するための重要な指標となっています。

FXにおけるpipsの使い方と計算方法

続いて、FXにおけるpipsの使い方と計算方法について、それぞれ解説します。

pipsの仕組みをしっかりと理解して、実際のトレードに活用できるようにしましょう。

pipsの使い方

FX取引で「pips」は、価格変動やコストを把握するのに役立つ重要な単位です。主な用途は以下の通りです。

まず、pipsは値動きの大きさを表すために使用されます。たとえば、米ドル/円での変動を「5pips上昇」と言うことで、具体的な値幅を簡潔に示せるため、異なる通貨ペア間の変動を比較する際に便利です。

次に、スプレッドの幅を示すのにもpipsが利用されます。スプレッドが1pipである場合、取引コストが明確に把握でき、異なる業者のコスト比較が容易になります。

さらに、自分のトレード結果をpips単位で記録することで、利益や損失の管理を価格の変動幅から分析できるようになります。そのため、金額の変動とは異なる視点で成績を振り返ることが可能です。

このように、pipsはFX取引の多くの側面で役立つ単位であるため、しっかりと抑えておくことが欠かせません。

pipsの計算方法

pipsを使ってトレードの損益を計算する方法は簡単です。まず、基本的な計算式を理解しておきましょう。

円絡みの通貨ペアの場合、損益は次の式で求められます。

損益=獲得pips×取引数量×0.01

例えば、米ドル/円で1,000通貨を取引して10pipsの値幅を稼いだ場合、損益は100円となる計算です。

一方、外貨同士の通貨ペアの場合は、以下の式で求めます。

損益=獲得pips×取引数量×0.0001

例えば、ユーロ/米ドルで10,000通貨を取引して50pipsの値幅を稼いだ場合、損益は50ドルになります。

円絡みの通貨ペアで1,000通貨もしくは10,000通貨を取引した場合について、pips別の利益額をまとめた以下の表をご覧ください。

1,000通貨10,000通貨
1pips10円100円
10pips100円1,000円
100pips1,000円10,000円
1,000pips10,000円100,000円

FXの取引方法別に獲得pipsの目安を紹介

ここでは、以下3種類のFXの取引方法別に、獲得pipsの目安を紹介します。

  • スキャルピング
  • デイトレード
  • スイングトレード

それぞれ内容を見ていきましょう。

スキャルピング

スキャルピングは、FX取引の中でも特に短い時間枠で行う取引手法です。この手法では、数秒から数分の間にポジションを保有し、すぐに決済することで利益を上げます。スキャルピングの目的は、わずかな価格変動を捉えて、頻繁に小さな利益を積み重ねることです。

スキャルピングでは、一度の取引で狙う利益の目安は通常5pipsから10pips程度です。この小さな値幅を頻繁に取ることで、トータルの利益を大きくしていきます。

例えば、1回の取引で10pipsの利益を得る場合、取引の頻度が高いほど累積で大きな利益を上げやすくなります。しかし、この手法は迅速な決断力と高い取引頻度が求められるため、スキャルピングに挑戦するトレーダーは高度な技術と集中力が必要です。

デイトレード

デイトレードは、FX取引の中で非常に人気のある手法で、取引を新規注文から決済までの一連のプロセスを数時間から1日以内で完了させるスタイルです。この手法の特徴は、ポジションを持ち越さず、短期間での利益確保を目指す点にあります。

デイトレーダーは、通常、1日に2~3回の取引を行い、市場の短期的な変動を利用して利益を得ます。

デイトレードでは、1回の取引で狙うpipsの目安は10pipsから50pips程度です。この幅は、比較的短期間での価格変動を利用し、利益を確保するために設定されています。

例えば、米ドル/円で30pipsの利益を得る場合、取引の頻度が高いほどトータルの利益も増加する仕組みです。デイトレードは、ポジションを1日以内に決済するため、夜間のリスクを避けることができ、日中の市場の動きに対応するための手法として広く利用されています。

スイングトレード

スイングトレードは、数日から数週間の期間にわたってポジションを保有し、価格の「スイング」(変動)を捉える取引手法です。このスタイルは、スキャルピングやデイトレードと異なり、長期間にわたるトレードを行うため、毎日の頻繁な取引に時間を割くのが難しい方に適しています。

スイングトレードの特徴は、取引ごとの利益が比較的大きくなることです。そのため、獲得pipsの目安も大きく、一般的には100pips以上を狙うことができます。例えば、数週間の間に価格が200pips変動する場合、スイングトレーダーはその変動幅を利用して利益を上げられる仕組みです。

ただし、スイングトレードで利益を増やしていくには、リスク管理が重要です。獲得するpipsの目安はあくまで参考であり、取引数量や自身のリスク許容度に応じて、無理のない範囲で利益を追求することが欠かせません。

スイングトレードは、価格の大きな動きに乗るための戦略として、柔軟かつ計画的な取引が求められます。

FXでpipsを使う際の注意点4選

FXでpipsを使う際には、以下4つの注意点に気をつけましょう。

  • pointとは異なる単位である
  • pipsはFX会社によって異なる
  • pipsは通貨ペアによって異なる
  • pips幅で損切りのタイミングを決めない

それぞれ解説します。

pointとは異なる単位である

FX取引では、「pips」と「point(ポイント)」という2つの異なる単位が存在します。これらはしばしば混同されることがありますが、それぞれ異なる役割を持っています。

pipsは、通貨ペアの価格変動を示す一般的な単位で、例えば円絡みの通貨ペアでは0.01円、外貨同士の通貨ペアでは0.0001ドルなどで表されます。一方、pointは取引プラットフォームや通貨ペアによって異なる最小単位で、MT4などの取引ソフトでは、円絡みの通貨ペアの場合は小数点第3位、外貨同士の通貨ペアの場合は小数点第5位で表されます。

このため、pipsとpointの違いを理解しておくことが大切です。特に、取引プラットフォームや通貨ペアによって表示方法が異なるため、自分の取引環境での最小単位を確認し、正確な損益計算やリスク管理を行うようにしましょう。

pipsはFX会社によって異なる

pipsの価値は、FX会社によって異なることがあります。一般的に、1pipsが示す金額は、利用するFX会社によって異なるため、取引を始める前に確認が必要です。

例えば、あるFX会社では1pipsが0.1銭(0.001円)に設定されている場合がありますが、別の会社では1pipsが1銭(0.01円)となっていることもあります。これは、異なる会社が異なる基準でpipsの価値を定義しているためです。

とはいえ、ほとんどのFX会社では、決済通貨が同じであれば1pipsの金額も一定になるというルールが適用されています。例えば、米ドル/円、ユーロ/円、英ポンド/円など、決済通貨が「円」である通貨ペアでは、1pipsの価値が同じとされることが多いです。

このため、自分が取引する通貨ペアの決済通貨と、FX会社の設定を確認し、適切なリスク管理と損益計算を行うことが重要です。

pipsは通貨ペアによって異なる

pipsの価値は、同じFX会社内でも通貨ペアによって異なることがあります。具体的には、決済通貨によって1pipsが示す金額が異なります。

例えば、決済通貨が「円」である通貨ペア、例えば米ドル/円やユーロ/円では、1pipsが0.01円に相当します。一方で、決済通貨が「米ドル」の通貨ペア、例えばユーロ/米ドルや英ポンド/米ドルでは、1pipsが0.0001ドルになります。このように、通貨ペアの決済通貨によってpipsの金額が異なるため、取引前にその通貨ペアのpipsの定義を確認することが重要です。

通貨ペアごとのpipsの違いを理解することで、より正確なリスク管理や利益計算が可能になります。例えば、決済通貨が円の通貨ペアでは1pipsの変動が0.01円の影響を与えますが、決済通貨がドルの通貨ペアではその影響が0.0001ドルとなります。

通貨ペアに応じたpipsの理解は、取引の成功に繋がります。

pips幅で損切りのタイミングを決めない

損切りは、一定の含み損が発生した時点でポジションを決済し、損失を確定させる取引の手法です。しかし、損切りの基準を単にpips幅で決めると、取引数量によって損失額が大きく変動するため注意が必要です。

たとえば、米ドル/円で「100pipsの損失で損切りする」と設定した場合、取引数量が10,000通貨であれば損失は1万円になります。しかし、取引数量が50,000通貨になると、損失額は5万円に増加します。pips幅が同じでも、取引数量によって損失額は異なります。

そのため、損切りのタイミングを決定する際には、pips幅だけでなく、設定した損切り位置で実際にどれくらいの金額の損失が発生するのかを事前に計算することが重要です。特に初心者は、損切りの金額を基準に設定し、リスク管理をしっかりと行うことを心がけましょう。

FXのpips計算におすすめのアプリは「PipopaPips」

FX取引においてリスク管理を徹底するためには、適正ロットや損失額、許容損失幅を正確に計算することが重要です。「PipopaPips」は、これらの計算を簡単に行える便利なアプリです。

特に、ロット計算が煩わしいと感じるトレーダーや、何をどう計算すれば良いのか分からないという方におすすめです。

このアプリは、iOSおよびAndroidに対応しており、iOS版が1,000円、Android版が720円で購入できます。買い切りの料金設定なので、追加料金の心配もなく、安心して利用しやすいです。

PipopaPipsを使えば、トレードの際に必要な計算を瞬時に行うことができ、取引の効率が大幅に向上するでしょう。

リスク管理を徹底し、より安心してFX取引を行いたい方はぜひ利用してみてはいかがでしょうか。

≫iPhone版はこちら
≫Android版はこちら

まとめ

今回は、FXにおける「pips」とは何を指すのか、どのようにして使うのかを解説しました。

pipsは、価格変動やコストを把握するのに活用できる重要な単位であり、値動きの大きさを表しています。このpipsを使うことで、異なる通貨ペア間の変動を簡単に比較可能です。

ただし、pipsはpointとは異なる通貨であるほか、FX会社や通貨ペアによって異なります。そのため、FX会社のpipsをしっかりと確認し、各通貨ペアのpipsを理解することが欠かせません。

記事の内容を参考にしながら、FX取引でpipsを活用し、戦略的なトレードを実行できるようにしましょう。

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この記事を書いた人

みわのアバター みわ 奇跡のおこもりトレーダー

50歳、地方暮らしのシングルマザーで、息子2人、犬4匹、鳥7羽、夫0人で家にこもって生活してます。生活資金が底をつく超貧乏生活から、7年前に、“自宅での稼ぎ方”に出会って脱出しました。

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