FXで1日1,000円稼ぐのは可能？資金目安や必要なトレード回数を解説

「FXで1日1,000円を稼ぎたいけど、どうすればいいのか分からない」「資金が少ない中で安定した利益を得る方法が知りたい」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

FXで安定した収入を得るためには、まずはトレード戦略を立て、資金管理を徹底することが欠かせません。

今回は、FXで1日1,000円を稼ぐための投資パターンや必要な資金目安、トレード回数などについて解説します。「1日1,000円を確実に稼ぐための戦略を知りたい」「FX初心者でもできる方法を学びたい」という方は、ぜひ参考にしてください。

FXで1日1,000円稼ぐのは可能！主な2つのパターンとは？

FXで1日1,000円の利益を目指す主な方法として、以下の2パターンが挙げられます。

それぞれ解説します。

為替差益で稼ぐ

FXで1日1,000円を稼ぐ方法の一つに、為替差益を利用したトレードがあります。為替差益とは、異なる通貨の為替レートの変動を利用して利益を得る手法です。具体的には、安い時に通貨を買い、高い時に売ることで、価格差から利益を得ます。

為替差益を狙うためには、まず、トレンドの把握が重要です。テクニカル分析を使い、チャートのパターンや指標を参考にすることで、エントリーポイントや利確ポイントを見極めやすくなります。また、資金管理も不可欠です。リスクを抑えつつ、確実に利益を積み重ねるために、1回のトレードでの投資額や損切りラインを設定しましょう。

さらに、為替市場の動向や経済指標を定期的にチェックすることで、トレードの判断材料を増やし、利益を最大化できます。

スワップポイントで稼ぐ

FXで1日1,000円を稼ぐ方法の一つとして、スワップポイントを利用したトレードがあります。スワップポイントとは、異なる金利を持つ通貨ペアを取引する際に発生する利息のことです。高金利の通貨を買い、低金利の通貨を売ることで、その金利差を受け取れます。

スワップポイントで稼ぐためには、まず金利が高い通貨ペアを選ぶことが重要です。例えば、オーストラリアドルやニュージーランドドルなど、金利が比較的高い通貨を基軸にすることで、安定したスワップ収入が期待できます。また、ポジションを長期間保持することで、スワップポイントを積み上げることが可能です。

ただし、スワップポイントの収益を狙う場合、通貨の価格変動にも注意が必要です。通貨ペアの為替レートが大きく変動すると、スワップポイントで得た利益が損失に変わることもあります。そのため、リスク管理をしっかり行い、長期的な視点で取引を進めることが大切です。

FXで1日1,000円稼ぐのに必要な資金目安

FXで1日1,000円の利益を目指す場合、必要な資金額について考えることは非常に重要です。特に、副業トレーダーの方々は、取引可能な時間が限られているため、適切な資金管理を行うことが成功への鍵となります。

例えば、ボラティリティが50pipsの市場において、1日に2〜4時間の取引時間しかない場合、実際に獲得できる値幅は20pips程度に抑えられることが考えられます。この条件下で安定して1日1,000円を得るためには、5,000通貨での取引が必要です。計算式は以下の通りです。

5,000通貨×20pips=1,000円

次に、5,000通貨を保有するために必要な証拠金を考えてみましょう。ドル円のレートが150円の場合、国内FXと海外FXで必要な資金に大きな差があります。

ただし、ロスカットのリスクを考慮すると、常に余裕を持った資金を用意しておくことが賢明です。特に国内FXでは、資金を5万円程度、海外FXでは最低でも5,000円を用意しておくと安心です。

FXで1日1,000円稼ぐのに必要な時間・トレード回数

ここでは、FXで1日1,000円稼ぐのに必要な時間・トレード回数について、以下の3つのトレードスタイルに分けて解説します。

それぞれ見ていきましょう。

スキャルピングの場合

スキャルピングは、非常に短時間で取引を行うスタイルで、数秒から数分でポジションを決済します。この手法は、限られた取引時間しかないトレーダーにも適しており、1日に3〜4時間の取引が可能な場合でも、10〜20回のトレードを実行できるでしょう。

例えば、5,000通貨で取引し、10pipsの値幅を獲得した場合、1回のトレードで得られる利益は500円です。したがって、最短で2回の取引を行えば、目標の1,000円を達成することができます。

1,000円=5,000通貨×10pips×2回

このように、スキャルピングを用いれば、わずか1時間以内で1,000円の利益を上げることも夢ではありません。ただし、スキャルピングを禁止しているFX業者も存在するため、事前に取引可能かどうかをしっかり確認しておくことが重要です。

デイトレードの場合

デイトレードでは、1回の取引に要する時間が数分から数時間と比較的柔軟です。このスタイルを採用すると、1日の取引がより多様になります。例えば、5,000通貨で取引し、30pipsの値幅を獲得できれば、1回のトレードで1,000円を超える利益が得られます。

1,500円=5,000通貨×30pips

このため、数時間の取引で目標達成が可能となります。ただし、取引単位を抑えると、1,000円の利益を得るまでに1日以上かかることもあるため、慎重に計画を立てる必要があります。

もし、1日での目標達成が難しいと感じた場合は、より迅速に結果を出せるスキャルピングを検討するのも一つの手です。デイトレードは時間の余裕を持ちながらトレードできる魅力がありますが、資金の管理やエントリータイミングをしっかりと考慮することが重要です。

スイングトレードの場合

スイングトレードでは、ポジションを1日から数週間にわたって保有するスタイルです。このため、短期間で1,000円の利益を目指すのは難しいかもしれません。代わりに、1週間で5,000円（5営業日分）の利益を目指すのが現実的です。

例えば、5,000通貨で取引を行い、100pipsの値幅を獲得できれば、得られる利益は以下のようになります。

5,000円=5,000通貨×100pips

この計算からもわかるように、最低でも週に1回の取引を行い、合計で5,000円以上の利益を狙うことが求められます。スイングトレードは、時間の制約が少なく、トレンドを利用した取引が可能なため、特に忙しい方には適した方法です。

ただし、相場の変動をしっかりと見極め、適切なエントリーポイントを選ぶことが重要です。計画的にトレードを行い、リスク管理を徹底することで、安定した利益を目指せるでしょう。

FXで1日1,000円稼ぐためのトレードにおけるポイント

FXで1日1,000円稼ぐためには、トレード時に以下のポイントを意識すると良いでしょう。

それぞれ解説します。

確実なエントリーポイントを狙うこと

FXトレードで安定した利益を上げるためには、確実なエントリーポイントを見極めることが欠かせません。特に資金が少ない場合、勝率の高いポイントを選ぶことが重要です。トレンド相場においては、押し目買いや戻り売りが効果的です。

たとえば、トレンドが上昇しているときに一時的に価格が下がったタイミングを狙い、エントリーする方法です。

仮に、押し目買いを行い、100pipsと150pipsの値幅をそれぞれ獲得できた場合、合計250pipsを得ることができます。この場合、5,000通貨で取引すると、次のように利益が計算されます。

12,500円=5,000通貨×250pips

また、レンジ相場では、価格が一定の範囲内で反転するポイントで買いと売りを繰り返す方法が有効です。たとえば、1度目の買いで70pips、2度目の買いで80pipsの値幅を得られた場合、合計で150pipsになります。この場合も、5,000通貨の取引では次のようになります。

7,500円=5,000通貨×150pips

このように、シンプルで確実性の高い局面に絞って取引することで、難しい分析をしなくても利益を上げる可能性が高まります。トレードの際は、明確な戦略を持ち、しっかりとエントリーポイントを選定しましょう。

リスクの高いエントリーはしないこと

FX取引においては、リスクの高いエントリーを避けることが非常に重要です。短期間で大きな利益を狙うためには、値動きが活発な局面を選びたくなるかもしれませんが、実はこの選択が大きな損失を招く可能性があるのです。特に注意が必要なのは、経済指標の発表直後や突発的な価格変動があった場合です。

たとえば、経済指標の発表が行われると、瞬時に市場が反応し、価格が大きく上下に振れることがあります。このような状況では、トレンドを予測するのが難しく、損失が拡大するリスクが高まります。具体的には、1回の取引で5,000円の損失が出る可能性もあります。

また、突発的な価格変動も同様に危険です。市場のニュースや事件によって価格が急激に動くことがありますが、その後の動向を予測するのが難しいため、安易に取引することは避けるべきです。このような不確実性が高い局面では、エントリーを控えることで無駄なリスクを回避し、資金を守ることができます。

決めたルールに則り確実に損切りすること

FXで安定した利益を得るためには、損切りを確実に行うことが不可欠です。損切りは、損失を最小限に抑えるための重要な手段であり、利益がいくら増えても、損失がそれを上回るとトータルの損益はマイナスになってしまいます。

たとえば、1回の取引で1,000円の利益を目指しているとした場合、逆方向に価格が動いた際に損切りを行わなければ、結果的に5,000円以上の損失を被ることもあり得ます。このような状況が続くと、口座残高が減少し、最終的には資金を失うリスクが高まります。

損切りを実行するタイミングは、エントリー後に市場が自分の予測とは逆に動いた際です。この時点で即座に損切りを行うことで、さらに大きな損失を防げます。ルールに基づいた損切りを徹底することで、リスク管理が行き届き、1日1,000円の利益を目指すという目標に向かって着実に進んでいけるでしょう。

レバレッジをかけすぎないこと

レバレッジを利用したFX取引は、少ない自己資金で大きなリターンを狙うことができる魅力的な手法ですが、その反面、損失も大きくなりやすいリスクが伴います。たとえば、証拠金として3,000円を用意して1,000通貨の取引を行う場合、1円の為替変動で3,000円の利益を得られる一方、逆に動いた場合も同じだけの損失を被ります。

具体的に言えば、為替レートが予想に反して5円変動した場合、損失は5,000円となります。この場合、証拠金の3,000円を超える2,000円の損失が発生し、これは実質的に借金として残ります。このように、レバレッジをかけすぎると、口座資金をすぐに失ってしまう可能性が高いです。

したがって、レバレッジを活用する際は、自身のリスク許容度を十分に考慮し、過度なレバレッジを避けることが欠かせません。

資金力に余裕があればスワップポイントを狙うのがおすすめ

十分な資金がある場合、スワップポイントを活用することで安定した利益を得ることが可能です。スワップポイントとは、異なる金利を持つ通貨を取引する際に発生する利息のようなもので、高金利通貨を保有することで日々受け取ることができます。

例えば、オーストラリアドルを100,000通貨買うと、1日あたり約200円のスワップポイントが得られるとします。この場合、300,000通貨保有していると、1日で600円のスワップを受け取る計算になります。

しかし、高金利通貨には注意が必要です。政治的な不安定さや経済情勢の悪化によって通貨の価値が急激に下落することがあります。このようなリスクを避けるためには、十分な資金を用意し、ロスカットの可能性を低くすることが重要です。資金に余裕があれば、スワップポイントを積み重ねてコツコツと利益を得る戦略は魅力的ですが、リスク管理も怠らずに行いましょう。

まとめ

今回は、FXで1日1,000円稼ぐための戦略や資金目安、必要な取引回数などについて解説しました。FXで1日1,000円の利益を狙うには、主な方法として為替差益で稼ぐ方法と、スワップポイントで稼ぐ方法があります。

いずれの場合も、リスクを避け、資金管理を徹底することが欠かせません。

記事内で紹介したポイントを意識しながら、安定的に1日1,000円の利益を狙っていけるよう、トレード手法を試行錯誤してみましょう。