FXの複利で稼ぐのは難しい?1億円稼ぐシミュレーションや計算方法を解説

FXの複利で稼ぐのは難しい?1億円稼ぐシミュレーションや計算方法を解説
  • URLをコピーしました!

「FXをやっているが、複利の効果を実感できない」「複利の活用方法が分からない」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

複利の効果を最大限に引き出すためには、適切なトレード戦略と資金管理が欠かせません。

今回は、FXにおける複利運用の仕組みや複利運用のメリット・デメリット、1億円稼ぐためのシミュレーションなどを紹介します。

「FXの複利について基本的な知識を知りたい」「複利を活用したFXの運用方法を知りたい」といった方は、ぜひ参考にしてください。

目次

FXの複利運用とは?

まずは、FXにおける「複利」とは何か、確認しておきましょう。

複利で利益が発生する仕組み

複利運用とは、得られた利益を再投資し、次回の運用で元本を拡大するのが基本の仕組みです。具体的には、FX取引で利益が出るとその利益を元本に組み入れ、次の取引に使います。このプロセスが繰り返されることで元本が増加し、その結果、次回の利益も増加するようになっています。

たとえば、最初に100万円の元本で取引を行い、10%の利益を得た場合、利益は10万円となります。この10万円を元本に加えると、次回の元本は110万円です。

この新しい元本で取引を続けることで、次回の利益も11万円、12万円と増加します。なぜなら、複利の効果により同じ利率でも利益の増加スピードが加速し、資産の成長がより迅速に進むためです。時間が経つにつれて、複利の力で利益は雪だるま式に増え、資産形成が加速しやすくなります。

複利と単利の違い

複利と単利の大きな違いは、利益の増え方にあります。単利では、利息は元本に対してのみ計算され、利益が増えるペースは一定です。つまり、最初に設定した元本に対してだけ利息が付与されるため、例えば元本が100万円で年利5%の場合、毎年の利益は5万円に固定されます。元本が増えない限り、利益の額も変わりません。

反対に、複利では得られた利益が元本に加算され、次の期間の運用で元本が増加する仕組みです。例えば、100万円の元本で年利5%の複利運用を行うと、初年度の利益は5万円で元本は105万円になります。次年度にはこの105万円に対して5%の利息が付き、利益は5万2,500円になります。

このように、利益が利益を生むことで資金が雪だるま式に増えていくのが複利の特長です。長期的な目線で見ると、複利運用が資産の成長スピードを大幅に加速させ、資産形成において非常に効果的です。単利が安定した利益を提供する一方で、複利は資産の急速な成長が期待できます。

FXの複利で稼ぐのは難しいって本当?

FXにおける複利運用は安定的に稼げるように見えるかもしれませんが、高い利益率を維持するのは難しいでしょう。FX市場は常に変動しており、経済指標や地政学的リスク、トレンドの変化などが相場に影響を与えます。そのため、毎月一定の利益を確保することは簡単ではなく、複利の理論的な計算通りに資金を増やせないことが多いかもしれません。

仮に一時的に成功を収められたとしても、同じ手法が将来にわたって通用する保証はないことを理解した上で取り組みましょう。過去の成功事例が必ずしも成功するとは限らないため、市場の状況や経済の変化に応じた対応が求められます。

さらに、SNSやネット上では、複利運用の魅力を過剰に強調する業者や詐欺や悪質な業者が利益を誇張して広告を行うこともあります。こうした手口では、ユーザーを誘導して高額な講座やツールを購入させることを目的としていることが多いため注意しましょう。宣伝されている利回りや成功例が本当のものなのかをしっかりと見極め、安易な投資は避けるべきです。

FXで複利運用するメリット

FXで複利運用するメリットとして、以下の2つが挙げられます。

  • 単利よりも利益が増えやすい
  • 継続することで資産が雪だるま式に増える

それぞれについて解説します。

単利よりも利益が増えやすい

複利運用の最大のメリットとして、単利運用に比べて資産をより迅速に増やせることが挙げられます。単利運用では、得た利益が元本に加算されず、そのまま利息を受け取る形になります。

反対に、複利運用では得られた利益も元本に組み込まれ、次回の運用に反映される仕組みです。このプロセスにより、資産は単なる加算ではなく、指数関数的に増加していくことがわかります。

例えば、初期投資額が100万円で年利5%の運用を考えると、単利運用では毎年5万円の利益を得られます。一方、複利運用では最初の年に5万円の利益が元本に加算され、次の年には105万円に対して5%の利息が発生します。これが続くことで、資産が増加しやすくなるでしょう。

複利の効果は「利息が利息を生む」という仕組みで、長期間にわたる運用では特にその効果が現れやすいです。得た利益を再投資することで元本が拡大し、その結果、次回の運用で得られる利益も増加します。

FXトレーダーにとって、複利運用は資産を効率的に増やす有効な方法の一つです。時間が経つにつれて資産の増加を加速させることが期待できるため、安定的な成長と資産形成を図りたいといった長期的な投資戦略には有効なアプローチです。

継続することで資産が雪だるま式に増える

複利運用のメリットには、資産が時間の経過とともに雪だるま式に増えることも挙げられます。この運用方法では、得られた利益を再投資することで資金が次第に膨らみ、その結果、元本が大きく成長します。初めは比較的小さな額からスタートしたとしても、複利の力によって、時間とともに利益が増え続ける仕組みです。

たとえば、初期資金が50万円で年利10%の複利運用をすると、最初の年には5万円の利益が得られます。しかし、この利益も元本に加算されるため、次年度には55万円に対して利息が計算されます。このプロセスが続くと、利益は5万円以上となる計算です。

複利運用は、特に長期的な視点での投資に向いているといえます。時間が経過するほど元本が大きくなり、得られる利益も増加します。これは「利息の利息」を生む仕組みによって、利益が加速度的に膨らんでいくためです。複利は時間が経つほど利益が大きくなりやすいため、長期的な目線で取り組むことでより大きな額の資産を形成しやすいでしょう。

FXで複利運用するデメリット

FXで複利運用する主なデメリットとして、以下の2点があります。

  • すぐに手元資産が増えるわけではない
  • 運用額が増えるとストレスを抱えやすい

それぞれについて解説します。

すぐに手元資産が増えるわけではない

複利運用のデメリットのひとつに、手元資産がすぐには増えないことが挙げられます。この運用方法では、得た利益を再投資して元本を増やすことで資産の増加を図りますが、そのためには長期的な視点が不可欠です。また、利益を再投資し続けることで時間の経過とともに資産が雪だるま式に増えていく可能性がありますが、短期間での増加は期待できません。

このため、複利運用を行う場合は普段の生活で使える資金が減少する可能性があります。利益を使わずに再投資することで、資産は確実に増えるものの、手元には直接的な利益が見えづらくなります。その結果、短期的な満足感や即時の消費が難しくなる点に注意しましょう。

また、資産が大きくなるまでの間は、特に支出を抑えることが大切です。複利運用の効果を最大限に引き出すためには、利益を短期間で再投資してしまうのではなく、長期間にわたって再投資し続けることが大切です。これには、忍耐力と計画的な資産管理が必要になるほか、急な出費に対しても冷静な判断が求められることを押さえておきましょう。

運用額が増えるとストレスを抱えやすい

複利運用が成功し、資産が増加するにつれて、精神的なストレスが大きくなることは避けられません。運用額が大きくなるほど、一回のトレードでの損益額も大きくなります。

たとえば、100万円の運用で2%の損失は2万円ですが、1,000万円を運用していた場合、その損失額は20万円になります。このように、資産が増えるほど一回の損失がもたらす金額も大きくなるため、精神的な負担を感じやすいかもしれません。

そのため、資産の増加に伴い、リスク管理の見直しやストレスへの対策を徹底することが大切です。心理的な安定を保った上で適切なリスク管理を行い、安定して運用できるようにしましょう。

FXの複利運用で資産を増やすためのポイント

FXの複利運用でしっかりと資産を増やしていくには、以下4つのポイントが欠かせません。

  • 目標値を高く設定しすぎない
  • 長期的な目線で取り組む
  • スワップポイントも意識する
  • 利益は一部出金しておく

それぞれについて解説します。

目標値を高く設定しすぎない

FXで複利運用を行う際には、目標値の設定が成功の鍵となります。過度に高い目標設定はリスクが大きく、例えば「月利20%を目指す」といった目標を立てた場合、プロでも継続的に達成するのは難しいといわれています。

このような過度に大きい目標は無理な取引を引き起こしやすく、結果的に大きな損失を招く可能性があります。逆に、月利2%から5%程度の現実的な目標を設定することで、無理なく取引を続けられ、長期的に安定した資産の増加を実現しやすくなるでしょう。

リスクを抑えつつ着実な利益を目指すためには、現実的な目標設定が不可欠です。このアプローチにより複利の力を効果的に活用しながら、持続可能な資産形成を図りましょう。

長期的な目線で取り組む

FXで複利運用を成功させるためには、長期的な視点で取り組むことが欠かせません。複利の効果を最大限に高めるためには、一時的な高利益を狙うのではなく、時間をかけて安定した利益を着実に積み上げていくことが求められます。

短期的な利益を追求するとリスクが増し、複利運用の効果が損なわれる可能性が高くなるため注意しましょう。

複利運用の基本は、コツコツとした利益の積み重ねです。そのためには、自分自身の取引ルールを守って無駄なトレードを避け、戦略を定期的に見直しながら運用を続ける必要があります。焦らず慎重に取り組み、少しずつ資産を増やしていくことで、複利の力を最大限に活用できるでしょう。

スワップポイントも意識する

FX取引において、スワップポイントの管理は利益を最大化するために欠かせません。スワップポイントは、通貨ペア間の金利差から生まれる利益またはコストで、金利の高い通貨を保有し、低い通貨を売るとプラススワップが得られます。

一方で、金利の低い通貨を保有し、高い通貨を売るとマイナススワップが発生します。特にスイングトレードや長期ポジションを取る際には、このスワップポイントが重要な要素となります。プラススワップの場合は利益が期待できますが、マイナススワップが発生すると、毎日証拠金が減少し、長期的には複利運用の成果を損なう可能性があります。

スワップポイントは日々変動するため、ポジションを長期保有する際はスワップポイントの動向を常に確認し、適切な通貨ペアを選ぶことが大切です。これにより、長期運用の効率を高め、資産の減少を防げるでしょう。

利益は一部出金しておく

複利運用を行う際、利益を口座に残すのが基本ですが、必ずしも全額を残しておく必要はありません。利益が目標を超えた場合、その全額を口座に残して複利運用を続けることも可能ですが、リスク管理の観点から一部を出金するのがおすすめです。

FX取引は人間の手で取引されるため、相場の急変やミスで大きな損失を被る可能性があります。そのため、利益が目標を超えた際には、一部を出金してリスクを軽減するのが良いといわれています。

出金した利益は銀行口座に保管しておき、将来的に赤字が発生した場合の補填などに使うことで、複利運用の勢いを保ちながら安定した運用を続けやすいでしょう。柔軟な資金管理が、より効果的な複利運用に繋がります。

まとめ

今回は、FXにおける複利について解説しました。複利を上手に活用することで雪だるま式に資産が増えていきやすいため、長期的に運用したいと考えている方には特におすすめです。

ただし、複利にはデメリットも存在するため、目標値を高く設定しすぎない・長期的な目線で取り組む・スワップポイントも意識する・利益は一部出金するといったポイントを意識して運用しましょう。

記事の内容を参考に、FXの複利で長期的に資産を増やせるよう、複利運用の準備を進めてみてはいかがでしょうか。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

みわのアバター みわ 奇跡のおこもりトレーダー

50歳、地方暮らしのシングルマザーで、息子2人、犬4匹、鳥7羽、夫0人で家にこもって生活してます。生活資金が底をつく超貧乏生活から、7年前に、“自宅での稼ぎ方”に出会って脱出しました。

目次