「FXを学ぶのに効果的なデモトレードアプリを知りたい」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。リアルな取引環境をシミュレーションし、リスクなしにトレードのスキルを磨けることはデモトレードの大きなメリットといえます。
今回は、FXデモトレードアプリの選び方や、おすすめのアプリについて詳しく解説します。これからFXを始めたい方や、スキルアップを目指す方はぜひ参考にしてください。
FXにおけるデモトレードとは?
FXのデモトレードとは、仮想の資金を用いて実際の市場と同様の環境で取引を行えるサービスです。
この仮想取引は、初心者にとって特に有効なFX取引の勉強方法であり、実際の資金を減らさず、市場の動きや取引ツールの操作方法を学べます。実際の為替レートを反映したリアルタイムのチャートを使用し、経済指標やニュースの影響も体感できるため、本番のトレードと同様の緊張感を味わえることが特徴です。
さらに、多くのFX会社がデモトレード用に本番と同じ取引ツールを提供しており、注文方法やチャート分析のスキルを実際の操作を通じて習得できる点も魅力です。FX取引に慣れていない方は、デモトレードを活用してさまざまな戦略を試すことで、実践的なトレードのスキルを着実に身につけられるでしょう。
【無料】FXのおすすめデモトレードアプリ7選
ここでは、無料で利用できるFXのおすすめデモトレードアプリについて、以下の7種類を紹介します。
- GMOクリック証券
- 外為どっとコム
- DMM FX
- みんなのFX
- GMO外貨
- 楽天FX
- 外貨オンライン
それぞれのアプリの特徴を確認し、自身に合ったデモトレード環境を準備しましょう。
GMOクリック証券
GMOクリック証券のFXネオは、登録不要で利用可能なスマホアプリとして評価されています。このアプリは、狭いスプレッド・高いスワップポイントを特長としており、長期的なトレードから短期的なスキャルピングまで幅広いニーズに対応しています。
また、初心者にとっても見やすく使いやすいインターフェースであり、チャート上から直接注文できるため、スキャルピングトレーダーにとっても有益なツールといえるでしょう。さらに、バイナリーオプションの取引も可能であり、豊富な取引スタイルに対応しています。
ただし、取り扱い通貨ペアが20種類と少ない点や、強制ロスカット時の手数料が発生するといった一部のデメリットもあります。また、オンラインセミナーや情報配信が他社に比べて少ないため、FX取引について学びたい方は別のツールも検討するのがおすすめです。
外為どっとコム
外為どっとコムは、バーチャルFXコンテストを開催するなど、独自の特徴を持つFXデモトレードアプリです。このアプリは、オンラインセミナーや情報配信が充実しており、特にFX初心者にとっては安心して取引を始められる環境が整っています。そのほか、マイナー通貨ペアのスプレッドが狭い、24時間のサポート体制が提供されているといったことも大きな利点です。
一方、スキャルピングが非推奨であるため、スキャルピングをメインにトレードしたい方には不向きといえます。また、スプレッドが狭い時間帯が限られている点にも注意が必要です。
しかし、外為どっとコムのデモトレードはリアルタイムレートを使用しているため、本番と近い取引環境を体験できます。また、取引ツールはPCとスマホ向けにそれぞれ専用のアプリが提供されており、自身の環境に適したデモトレードを実践できるでしょう。
DMM FX
DMM FXは、その使いやすさと充実したサポート体制で知られる人気のFX口座です。特にスマートフォンアプリ「DMMFX DEMO」は、直感的な操作が可能で、初心者でもストレスなくトレードを始められます。24時間のサポート体制もあるため、安心して取引に集中できるでしょう。
また、デモトレードの有効期間が3ヵ月と長い点もDMM FXの大きな魅力です。これにより、初心者は焦らずトレードスキルを磨けるでしょう。
スマホアプリはシンプルでわかりやすいデザインが特徴であり、小さな画面でも使いやすい工夫がされています。
PC向けには「DMMFX DEMO/STANDARD」と「DMMFX DEMO/PLUS」の2種類のツールがあり、それぞれ以下の特徴を持ちます。
- STANDARD:初心者向けで、トレードに必要な基本的な機能を集約している
- PLUS:高機能でより高度な分析が行える
ただし、デモトレードではプレミアチャートなどの高性能ツールは利用できない点に留意する必要があります。より複雑な分析を行いたい場合には、本番口座を開設してチャート機能を活用することも視野に入れましょう。
みんなのFX
みんなのFXは、登録不要ですぐにデモトレードを開始できることが特徴です。本番環境と同じ配信レートがあり、取引ツールも本番とほぼ同じ機能を備えているため、FX取引を学びたい方に向いているでしょう。また、取り扱い通貨ペア数が34種類と多く、スワップポイントも高いといった利点があります。
デモトレードでは、初心者向けの取引ツール「Webトレーダー」を通じて、すべての機能が直感的に利用できる設計となっています。さらに、デモトレードには利用期限が設けられていないため、余裕を持って練習できます。ただし、取引履歴は30日間の無操作後に消去されるため注意してください。
また、デモトレードの利用には氏名やメールアドレスの登録が不要で、1クリックでトレードを始められます。しかし、スマートフォンアプリでのデモトレードには対応しておらず、スマートフォンからデモトレードをしたい場合は別のアプリを検討する必要があります。
GMO外貨
GMO外貨は、高機能で使いやすいスマートフォンアプリが特徴的なFX会社です。スワップポイントが高く、バイナリーオプションの取引も可能であり、幅広い銘柄に対応しています。さらに、業界最狭水準のスプレッドにより、取引コストを抑えやすい点も魅力です。
GMO外貨のデモトレードは、デモ専用のアプリを利用することで、スマートフォン・PC・タブレットといった好きなデバイスでトレードを試せます。また、初めの仮想資金は10万円から1億円まで選択できるため、自由度が高いことも特長です。
ただし、デモトレードでは一部の高度な機能が制限されています。例えば「指値・逆指値注文状況」や経済ニュースは閲覧できないため、これらの機能を使用したい場合は、本番口座を開設する必要があります。
楽天FX
楽天FXは、トレンドを把握しやすいことが特徴のFX取引アプリです。楽天証券が提供するこのアプリは、スマートフォンで簡単にトレンドを確認できる機能を備えており、特にFX初心者にとって使いやすいツールといえます。
楽天FXのスマホアプリ「iSPEED FX」では、1分足から月足までの幅広い時間軸でトレンドをチェック可能です。画面上に表示されるチャートで現在のトレンドが一目でわかるため、市場の動向を素早く把握し、取引のタイミングを見極められるでしょう。
また、iSPEED FXは画面を4分割する機能も搭載しており、複数の通貨ペアのチャートを同時に比較・分析できます。特に、経済指標が発表されるようなイベント時には、各通貨ペアの動向を即座に把握できるため、テクニカル分析に力を入れたい方にもおすすめです。
外為オンライン
外為オンラインは、自動売買を体験できるFX取引プラットフォームです。
特に「iサイクル2取引」という自動売買システムでは、事前に設定した取引ルールに基づき、市場の変動に応じて自動的に売買を行います。初心者でも簡単に始められるため、テクニカル分析の知識がなくても取引可能です。
デモトレードでは、実際の取引と同様の環境で「iサイクル2取引」を体験できます。自動売買の方式としては、ランキング方式、マトリクス方式、ボラティリティ方式の3種類が用意されており、それぞれ異なる市場状況に対応できるよう設計されています。なお、デモトレードは無期限で利用できるため、FX取引に慣れたい初心者にもおすすめです。
また、外為オンラインはオンラインセミナーや情報配信が充実しており、トレーダーが市場の動向や取引戦略について学べる点も魅力です。
ただし、米ドル円などの主要通貨ペアのスプレッドが広めであること、サポートの提供時間が限られていること、および自動売買の手数料が発生することなどに注意しなければなりません。外為オンラインのデモトレードを通じてFX取引の基礎を学び、自分に合った取引スタイルを見つけてみてください。
FXのデモトレードで練習するメリット
FXのデモトレードで練習するメリットとして、以下の2点が挙げられます。
- 無料でFX取引を練習できる
- 土日でも取引できる(ヒロセ通商の場合)
それぞれについて解説します。
無料でFX取引を練習できる
FXのデモトレードは、実際の取引と同様の環境での取引を無料で体験できるといったメリットがあります。
デモ口座では仮想資金を使ってリアルタイムの市場状況を反映した取引を行うため、リスクを負うことなくトレード戦略や取引プラットフォームの操作方法を学べるでしょう。
初心者にとっては、マーケットの動きを理解し、自信をつけるための貴重なツールとして有効です。また、デモトレードではさまざまな取引戦略やツールを試せるため、自分に最適な方法を見つける上でも役立ちます。
土日でも取引できる(ヒロセ通商の場合)
一般的には、デモトレードであっても土日の取引には対応していないFX会社が多いです。
しかし、ヒロセ通商が提供するFXのデモトレードでは、平日だけでなく土日祝日も取引が行えます。
実際の市場が休場している日でも仮想的な市場環境を利用してトレードを体験できるため、週末に時間を割いてトレードのスキルを磨きたい方に向いているでしょう。
FXのデモトレードアプリを選ぶ際に気をつけたいポイント
FXのデモトレードアプリを選ぶ際には、以下のポイントに留意してください。
- 使いたい機能を使えるか
- アプリの評価は高いか
- リアル口座としても使えるか
それぞれの項目について解説します。
使いたい機能を使えるか
FXのデモトレードアプリを選ぶ際に重要なのは、自分が使いたい機能がアプリでサポートされているかどうかです。例えば、テクニカル分析のためのチャート機能や異なる注文タイプ(指値注文や逆指値注文など)、自動売買、複数通貨ペアの同時監視機能などが可能かを確認すると良いでしょう。
また、初心者はシンプルで使いやすいインターフェースを重視して選ぶこともおすすめです。スマートフォンでの操作性やデスクトップでの高機能性など、自分が使う環境に合ったアプリを選ぶことが、効果的なトレード練習につながります。
アプリの評価は高いか
デモトレードアプリを選ぶ際には、アプリの評価も確認しておきましょう。他のユーザーからの評判やレビューを確認することで、実際の利用者がどのように評価しているかを知ることができます。
特に、トレードの安定性や操作性、機能の充実度などについて、他のトレーダーの意見を参考にすることで、自分が長期間利用する上で発生するであろう問題点を事前に把握しやすくなります。
また、評価が高いアプリは通常、開発元がサポートやアップデートを積極的に行っている傾向があり、トレードの安定性や新機能の追加などが期待できる場合があります。
リアル口座としても使えるか
デモトレードアプリを選ぶ際には、将来的に実際の取引で利用することを考慮し、そのアプリがリアル口座でも使えるかどうかを確認することが重要です。
一部のアプリでは、デモ口座とリアル口座で提供される機能に違いがあります。そのため、デモトレードで学んだ取引戦略や分析手法が、実際のトレード環境で同様に適用可能であるか確かめることが欠かせません。
まとめ
今回は、FXのデモトレードが行えるおすすめのアプリを紹介しました。アプリによって特徴や対応デバイス等が異なるため、自身の取引環境にあったアプリを選び、トレードを練習してみましょう。
また、デモトレードとしてだけでなく、実際のリアル取引を想定したアプリ選びが欠かせません。記事で紹介したアプリの選び方を参考にしながら、適切なFXの取引環境を構築しましょう。