FXと外貨預金はどっちを選ぶべき?違いやメリット・デメリットを解説

FXと外貨預金はどっちを選ぶべき?違いやメリット・デメリットを解説
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「FXと外貨預金の違いやメリット・デメリットを知りたい」「どちらが自分に合っているか判断したい」という方は多いのではないでしょうか。

今回は、FXと外貨預金の違いやFXを外貨預金代わりにするメリット・デメリットなどについて解説します。

自分に合った投資方法を見つけて資産を増やしたいと思っている方は、ぜひ記事を最後までご覧ください。

目次

外貨預金とFXはどっちがいい?違いを確認しよう

外貨預金は銀行や金融機関で提供される預金の形態で、自国以外の通貨で預金することを指します。一方FXとは、外国為替市場で通貨ペアを取引し、価格変動による差益で利益を狙う金融商品です。

外貨預金とFXの主な違いとして、以下があります。

  • 取引コスト
  • スワップポイント
  • レバレッジ
  • 税金
  • 為替差益

それぞれについて、詳しく解説します。

違い1:取引コスト

外貨預金とFXを取引コストで比較すると、多くの場合、FXの方がコストが低い傾向にあります。

外貨預金では、日本円から外貨への両替時と外貨を円に戻す際に為替手数料が発生し、これが実質的な取引コストです。たとえば、大手都市銀行では米ドルの外貨預金を窓口で取引する場合、片道1円の手数料がかかります。

一方FXでは、買い値と売り値の差額であるスプレッドが主な取引コストとなります。スプレッドは取引業者によって異なりますが、多くの企業では米ドル/円で1銭以下に抑えられており、FXの方が取引コストが抑えられていることが特徴です。

違い2:スワップポイント

外貨預金とFXのもう一つの違いは、スワップポイントです。

外貨定期預金では、原則として満期時に金利を受け取りますが、満期前に解約する場合は手数料がかかり、利益が減少することもあります。

一方、FXでは、翌営業日のNYクローズまでポジションを保有することで、毎日スワップポイントが発生します。スワップポイントとは、保有している通貨ペアの金利差がプラスの場合に得られる利益のことです。なお、スワップポイントは金利が高い通貨を買った際に受け取れますが、金利差がマイナスになると支払う必要がある点に注意しましょう。

このように、外貨預金とFXでは金利の受け取り方法が異なります。

違い3:レバレッジ

外貨預金とFXの大きな違いのひとつが、レバレッジです。レバレッジとは、預けたお金(証拠金)の何倍もの取引ができる仕組みのことです。

外貨預金の場合、レバレッジは1倍であり、預けたお金以上の取引は行えません。

しかし、FXでは最大25倍のレバレッジが利用できます。たとえば、証拠金が1万円なら、最大25万円相当の取引が可能です。この仕組みにより、少額の証拠金で大きな取引ができるため、小額からの参入や大きな利益狙いが可能となります。

ただし、レバレッジを利用する際にはリスク管理が重要であり、慎重な取引が求められます。

違い4:税金

外貨預金とFXは、税金の扱いも異なります。

外貨預金では、利子と為替差益によって税金が課されます。利子の税率は源泉分離課税で20.315%ですが、為替差益に関しては最大55.945%の総合課税が適用されます。総合課税の税率は個人の所得によって異なりますが、最大税率は55.945%であり、確定申告が必要です。

一方、FXの税金は、為替差益やスワップ収益も申告分離課税となり、税率は20.315%です。したがって、FXの方が税金の取り扱いが簡便であるといえます。

ただし、どちらの投資も行っている場合は、個々の所得状況に応じて確定申告が必要です。給与や年金収入があり一定の要件を満たす場合は、外貨預金やFXによる利益が20万円以下であれば、確定申告は不要となりますが、住民税は別途申告する必要があるため注意しましょう。

違い5:為替差益

外貨預金とFXは、為替差益においても違いがあります。

外貨預金では、円安が予想される場合に外貨を購入し、円安になった際に外貨を売却することで利益を得られます。しかし、円安を予想して外貨を購入したにも関わらず円高になった場合、損失が発生してしまいます。

一方で、FXでは「買い」だけでなく「売り」からも取引を始められるといった特徴があります。たとえば、1米ドルが150円の場合、円高が期待される場合には150円で売却し、実際に為替が140円になった時に買い戻すことも可能です。この場合、1米ドルあたり10円の利益が発生します。

このように、FXでは円安・円高のどちらの場面でも利益を狙うことができるため、投資チャンスが広く、魅力の一つともいえます。

FXを外貨預金代わりにするメリット

FXを外貨預金代わりにするメリットとして、以下が挙げられます。

  • 手数料が安い
  • 払い戻しのタイミングを自由に決められる
  • 資金効率が高い
  • 信託保全によって資金が保護される

それぞれについて解説します。

手数料が安い

FXを外貨預金の代わりに利用する際のメリットの一つは、手数料が安いことです。外貨預金では、通常、取引に関連する手数料や維持手数料が発生しますが、FX取引では手数料が比較的低く抑えられています。

特にオンラインFX業者では、取引手数料がほとんどかからず、一部の手数料のみが発生する場合もあります。また、スプレッドと呼ばれる売り買いの価格差が手数料の一部を占めますが、競争が激しくなるにつれてスプレッドも縮小傾向にあります。

これにより、少額の資金からでも比較的安価にFX取引を行えるでしょう。手数料の低さは、FXを外貨預金代わりの投資手段として選択する際の大きな魅力の一つといえます。

払い戻しのタイミングを自由に決められる

FXを外貨預金代わりに選ぶ際のメリットの一つは、払い戻しのタイミングを自由に決められることです。外貨預金では通常、預けた資金を一定期間預けておかなければなりませんが、FXでは取引の自由度が高いため、ポジションをいつ解消するかを自分で決められます。

つまり、市場の状況や個々の投資目標に応じて、いつでも取引を終了して資金を引き出すことが可能です。これにより、急な資金ニーズや投資戦略の変更にも迅速に対応できます。

また、外貨預金と異なり、特定の満期待ちのリスクもないため、資金を有効活用したい方にとっては魅力的な選択肢となるでしょう。

資金効率が高い

FXを外貨預金の代替として選択するメリットとして、資金効率の高さが挙げられます。

外貨預金では、預けた資金は一定期間ロックされ、その間は取引や投資に活用することができません。しかし、FXでは証拠金制度を活用することで、少額の証拠金を拠出するだけで大きな取引が可能です。

例えば、証拠金比率が25倍であれば、10,000円の証拠金で最大250,000円相当の取引ができます。これにより、限られた資金でも多岐にわたる通貨ペアでの取引が可能となり、投資の幅が広がります。

また、証拠金を最大限に活用することで、投資リターンの向上が期待できます。そのため、資金をより効果的に活用したい投資家にとって、FXはおすすめできる選択肢です。

信託保全によって資金が保護される

FXを外貨預金の代替手段として選択する際のメリットの一つは、信託保全によって資金が保護されることです。

外貨預金では、預けた資金が基本的に銀行の保証の下で守られますが、FX口座の場合、信託保全という仕組みが存在します。これは、顧客の預託した資金が業者の自己資金とは別に管理され、独立した信託口座に保管されることを意味します。

つまり、FX業者が破産や倒産した場合でも、顧客の資金は信託口座に保管されているため、他の債権者に巻き込まれる心配がありません。このような信託保全の仕組みによって、投資家はより安心してFX取引を行うことができます。

ただし、業者によって信託保全の実施方法や規模が異なるため、信頼性の高い業者を選択することが重要です。

FXを外貨預金代わりにするデメリット

一方、FXを外貨預金代わりにするデメリットとして、以下を理解しておくことが欠かせません。

  • レバレッジによるリスクがある
  • 資金が必要である
  • 知識が必要である

それぞれについて解説しますので、メリット・デメリットの双方を理解した上で、自身にとって適切な資産の運用方法を検討してみましょう。

レバレッジによるリスクがある

FXを外貨預金の代わりに選択する際のデメリットの一つは、レバレッジによるリスクです。FX取引では、証拠金制度を利用して少額の証拠金で大きな取引が可能となりますが、これによって損失が大きくなることもあります。

レバレッジをかけることで、取引額が証拠金の何倍にも膨れ上がるため、市場の急激な変動や予期せぬニュースによって短期間で大きな損失を被る可能性も否定できません。

特に、初心者や未経験者は、レバレッジ取引のリスクを過小評価してしまいがちです。そのため、十分な知識と経験を積んだ上で、リスク管理を徹底することが求められます。

また、レバレッジ取引には信用リスクも含まれます。業者の信用が失墜した場合、保証金を失う可能性も考えられるため、レバレッジを利用した高いリスクを伴うFX取引は慎重な取引が欠かせません。

資金が必要である

FXを外貨預金の代わりに利用する際のデメリットの一つは、十分な資金が必要であることです。

FX取引では、少なくとも最低限の証拠金が必要となります。この証拠金は、取引額の一定割合として設定され、レバレッジによって実際の取引額はその何倍もに膨れ上がります。

そのため、十分な資金がない場合、レバレッジ取引を行うことができず、FXでの取引が制限される可能性があるでしょう。

また、FX取引においては、市場の変動やリスクを考慮して、証拠金以上の資金を用意することが望ましい場合もあります。このため、少額の資金しか持っていない場合やリスクを取りたくない場合には、FX取引が難しいケースがあるかもしれません。

そのため、FX取引を行う際には資金管理の重要性を理解し、自身のリスク許容度と取引目標に合わせて、適切な資金を確保する必要があります。

知識が必要である

FXを外貨預金の代替手段として選択する際のデメリットの一つは、豊富な知識が必要とされる点です。

FXで勝つためには、市場の動向や取引戦略に関する深い理解が求められます。特に、為替市場は多くの要因に影響されるため、経済指標や政治的な出来事、国際関係の変化などに敏感に対応する必要があります。

また、テクニカル分析やファンダメンタル分析などの専門的な知識も必要です。加えて、レバレッジ取引には高いリスクが伴うため、リスク管理の理解も欠かせません。

したがって、FX取引を行うには、時間と労力をかけて市場の仕組みや取引戦略を学ぶ必要があります。初心者や経験の浅いトレーダーにとっては、市場の複雑性に対処することが難しい場合があるため、FX取引を行う前に充分な知識を身につけることが重要です。

レバレッジ1倍であればFXと外貨預金は同じ?

レバレッジを1倍に制限した場合、FXと外貨預金の違いはそれほど大きくないと考えられます。

両者は基本的に、為替の動向に注視するだけで運用が可能ですが、外貨預金では為替リスクを考慮する必要がなく比較的シンプルである一方、FXでは市場心理に左右されない冷静な判断が求められます。

つまり、「レバレッジを上げて一気に利益を狙う」といったギャンブル的な思考ではなく、着実に利益を増やすための冷静な取引が欠かせません。また、損失を回避するために焦ってレバレッジを上げることで、損失を拡大させる危険性もあります。

したがって、安定的な運用を求めるなら外貨預金が適しており、高リスクでリターンを追求するならFXが適していると考えられます。

まとめ

今回は、FXと外貨預金の違いやFXを外貨預金代わりにするメリット・デメリットなどについて解説しました。FXと外貨預金は異なるものであり、取引コストやスワップポイント、レバレッジ、税金、為替差益といったさまざまな違いがあります。

これから外貨預金もしくはFXを始めたいと考えている方は、両者の違いをしっかりと理解した上で、自身の性格や投資スタイルに合った方法を選ぶのがおすすめです。

なお、いずれの場合においても投資リスクは存在するため、あらかじめ必要な知識を身につけた上で、慎重に取り組むことが欠かせません。

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この記事を書いた人

みわのアバター みわ 奇跡のおこもりトレーダー

50歳、地方暮らしのシングルマザーで、息子2人、犬4匹、鳥7羽、夫0人で家にこもって生活してます。生活資金が底をつく超貧乏生活から、7年前に、“自宅での稼ぎ方”に出会って脱出しました。

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