FXの4種類のポジションを徹底解説!ポジションを上手に管理するコツも紹介

FXの4種類のポジションを徹底解説!ポジションを上手に管理するコツも紹介
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「FX取引でどのタイミングでポジションを持てば良いのか分からない」「ポジション管理が上手くできず、損失が続いている」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

効果的なトレードを実現するためには、ポジションを適切に管理し、戦略的に取引を行うことが欠かせません。

今回は、FXにおけるポジションの基本や、効果的なポジション管理の方法について詳しく解説します。「適切なタイミングでポジションを持ちたい」「リスクを抑えて安定した利益を上げたい」という方は、ぜひ参考にしてください。

目次

FXにおけるポジションとは?

FX取引におけるポジションとは、買い残高と売り残高のバランスを示す金融用語です。

例えば、米ドル円の取引で「5万通貨を買い持ち」し、「3万通貨を売り持ち」している場合、そのポジションは「買いポジション(ロングポジション)」と呼ばれます。このように、どちらの残高が多いかによってポジションの種類が決まります。

また、「ポジション」とは個人のポジションを示すだけでなく、マーケット全体の動向を把握するためにも使われます。例えば「ドル円のショートポジションが市場全体で増加している」といった具合です。

株式取引と異なり、FXでは新規買い注文だけでなく、新規売り注文も行えるため、買いと売りのポジションが発生します。このポジションの動向は、トレーダーにとって重要な市場分析の指標です。

ポジションの関連用語

FX取引におけるポジションに関連する重要な用語として、以下の3つを覚えておきましょう。

  • ポジションメイク
  • ポジション調整
  • ショートカバー

ポジションメイクとは、新たにポジションを保有することを指します。例えば、上昇トレンドに乗じて米ドル円を買い方向にポジションメイクするトレーダーが増えるといった状況が考えられます。逆に、特段の材料がない場合や市場が静かなときにはポジションメイクが少なくなることもあります。

ポジション調整は、既に保有しているポジションの数量やバランスを調整するために行う取引のことです。具体的には、連休前やクリスマス、年末年始など取引が一時的に停止する期間や、大きな経済指標の発表前に行われることが多いです。これにより、予期せぬ為替変動リスクを軽減する目的があります。

ショートカバーとは、ショートポジション(売りポジション)を買い戻す(決済する)取引を指します。この取引が行われると、買い注文が増加するため、レートが上昇しやすくなります。このような動きは、予期せぬ急な価格変動を引き起こすことがあるため、特に注意が必要です。

これらの用語は為替ニュースで頻繁に登場し、トレーダーにとって重要な市場の動向を把握するための手がかりとなります。

ポジションの保有期間

FX取引におけるポジションの保有期間は、株の信用取引や商品先物取引と異なり、特定の期限がありません。株の信用取引では最大6ヶ月、商品先物取引では最大1年の保有期間が設定されていますが、FXではこのような制限がないため、ポジションを無期限に保有可能です。

この無期限の保有が可能なのは、FX取引におけるポジションが自動的にロールオーバーされる仕組みがあるためです。ロールオーバーとは、ポジションを決済することなく翌日に持ち越す処理のことで、これにより保有期間の制約がなくなります。さらに、ロールオーバーに伴う手数料などの追加コストも発生しません。

FXのポジションは全部で4種類

FXには、主に4種類のポジションがあります。

  • ロングポジション
  • ショートポジション
  • ネットポジション
  • スクエア

それぞれについて解説します。

ロングポジション

ロングポジションとは、新規で買い注文を出し、決済するまで保有している買い建玉を指します。このポジションは買いポジションとも呼ばれ、購入時のレートよりも価格が上昇すれば利益が出る仕組みです。

例えば、1米ドル=150円の時に米ドル円の通貨ペアでロングポジションを取った場合、レートが153円に上昇すれば、その3円の差額が利益となります。トレンドが上昇局面にあるときや、テクニカル指標が上昇のサインを示している場合は、ロングポジションを取ることで利益を狙いやすくなります。

ロングポジションは、上昇トレンドの際に積極的に活用される戦略であり、適切なタイミングでエントリーすることが欠かせません。

ショートポジション

ショートポジションとは、新規で売り注文を出し、決済するまで保有している売り建玉を指します。これは売りポジションとも呼ばれ、約定時のレートよりも値下がりすれば利益が出る仕組みです。

例えば、1米ドル=150円の時に米ドル円の通貨ペアでショートポジションを取った場合、レートが148円に下落すると、その2円の差額が利益となります。トレンドが下落局面にあるときや、テクニカル指標が下落のサインを示している場合は、ショートポジションを取ることで利益を狙いやすくなります。

ショートポジションは、下落トレンドの際に効果的な戦略であり、適切なタイミングでエントリーすることが重要です。

ネットポジション

ネットポジションとは、同一の通貨ペアに対する売りポジションと買いポジションの差を指します。例として、米ドル円の買いポジションを5,000通貨、売りポジションを2,000通貨保有している場合、ネットポジションは3,000通貨の買い持ち状態です。

この差し引きの結果がプラスの場合は買い持ち(ロングポジション)、マイナスの場合は売り持ち(ショートポジション)となります。ネットポジションを把握することで、トレーダーは全体のリスクエクスポージャーを理解し、適切な戦略を立てられるでしょう。

スクエア

スクエアとは、ポジションを持っていない状態を指します。ポジションを持っていないため、為替差損益やスワップポイントの受払いは一切発生しません。

スクエアの状態を保つことで、市場の値動きを予測するのが難しい局面でリスクを回避できます。

例えば、相場のトレンドが読みにくい時や、重要な経済指標の発表前後、テクニカル指標が明確なサインを示していない時には、スクエアを取ることで資金を温存し、次のチャンスを待つのが賢明です。

FXのポジション保有期間に適したトレードスタイルとは?

FXでは、ポジションを保有する期間ごとに適したトレードスタイルが異なります。

以下より、4種類のトレードスタイルについて簡単に解説しますので、目指すトレードスタイルがあれば参考にしてみてください。

スキャルピング

スキャルピングは、数秒から数分という非常に短い時間内に売買を繰り返すトレードスタイルです。この手法は、小さな値動きを狙って頻繁に取引を行い、少額の利益を積み重ねることを目的としています。

スキャルピングでは、ポジションの保有期間が短いため、リスクを迅速に管理できる点が特徴です。

このトレードスタイルは、高い集中力と迅速な意思決定が求められるため、経験豊富なトレーダーに向いています。また、市場の流動性が高い時間帯に取引を行うことで、より多くの取引チャンスを見つけやすいでしょう。

デイトレード

デイトレードは、一日のうちに売買を完結させるトレードスタイルです。市場が開いている間にポジションを取り、同じ日のうちに決済を行うため、翌日にポジションを持ち越さないことが特徴です。この手法では、日中の値動きを利用して利益を狙います。

デイトレードは、比較的短期間での取引を行うため、リスク管理がしやすく、急な市場変動に対するリスクを抑えやすいことが特徴です。また、ポジションを翌日に持ち越さないため、スワップポイントの影響を受けにくいという利点もあります。

このスタイルは、市場の動向をリアルタイムで把握し、迅速な判断が求められるため、特に市場の動きを細かく追えるトレーダーに向いています。

スイングトレード

スイングトレードは、数日から数週間にわたってポジションを保有するトレードスタイルです。この手法は、中期的な値動きを狙って取引を行うため、短期的な市場の変動に惑わされず、トレンドを見極めることが重要です。

スイングトレードでは、ポジションを長期間保有することが多いため、トレンドの転換点を見つけるためのテクニカル分析が重視されます。また、経済指標やニュースなどのファンダメンタルズ分析も併用することで、より精度の高い取引が可能になります。

このスタイルは、忙しくて頻繁に市場をチェックできないトレーダーや、短期の値動きに一喜一憂しない落ち着いた取引を好むトレーダーに向いています。

ポジショントレード

ポジショントレードは、数週間から数ヶ月、あるいはそれ以上の期間にわたってポジションを保有するトレードスタイルです。この手法では、長期的なトレンドを見極めてポジションを取り、トレンドの進行に従って利益を狙います。

ポジショントレードの特徴は、短期的な市場の変動に対してあまり反応せず、長期的な視点での取引を行うことです。トレンドが持続する期間が長いため、テクニカル分析やファンダメンタルズ分析を基に、戦略的にエントリーとエグジットのタイミングを計ることが重要です。

このスタイルは、長期的な市場の動向を予測し、比較的少ない取引で安定した利益を追求するトレーダーに向いています。

FXでポジションを上手に管理するポイント

FXでポジションを上手に管理するポイントとして、以下の3つが挙げられます。

  • 保有するポジションを分散する
  • 複数に分けて決済する
  • 税金を抑えたい場合は年内に含み損を決済する

それぞれについて解説します。

保有するポジションを分散する

ポートフォリオ内の資産や通貨ペアを複数に分けることで、リスクを管理し、特定のポジションによる損失を抑える効果があります。具体的には、異なる資産クラス(株式、債券、商品、不動産など)や複数の通貨ペアに投資することで、全体のリスクを分散させます。

外国為替市場では、複数の通貨ペアにポジションを持つことで、特定の通貨のリスクを軽減可能です。これにより、1つの通貨ペアが予想外の動きをした場合でも、他の通貨ペアでのパフォーマンスが相殺し、全体の安定性を保ちやすくなります。

ただし、ポジションを過度に分散させると、リスクと収益のバランスが悪化することもあります。適切な分散を行うためには、各ポジションの相関関係を理解し、リスクを管理しながらポートフォリオを構築することが重要です。

複数に分けて決済する

ポジション全体を一度に決済するのではなく、数回に分けて決済を行う手法もあります。この方法により、市場の変動に対して柔軟に対応できます。

分割決済の利点は、リスク管理がしやすくなることです。市場が予想外の方向に動いた場合でも、全ポジションを一度に決済することなく、損失を抑えやすくなるでしょう。これにより、トレーダーは柔軟にポジションを管理しながら、利益を最大化し、リスクを軽減できます。

ポジションの決済時には、複数に分けて決済することでリスク管理を強化し、市場の変動に適応する戦略を取ることが欠かせません。

税金を抑えたい場合は年内に含み損を決済する

FX取引の利益には20.315%の税金がかかりますが、未決済ポジションの含み益には課税されません。

そのため、保有しているポジションには税金が発生しないため、年内に含み損を決済することでその年の利益を減少させ、税金の負担を軽減できます。

逆に、含み益がある場合には、年内に決済せずに翌年まで持ち越すことで、税金の支払い時期を延長できます。この戦略により、翌年度の税負担を軽減可能です。

ただし、税金の取り扱いについて具体的なアドバイスを求める場合は、専門家と相談すると安心です。

まとめ

今回は、FXにおけるポジションとはなんなのか、4種類のポジションやポジション保有期間に適したトレードスタイルなどを解説しました。

ポジションを取るタイミングや保有期間はFXの損益に大きく影響するため、適切なポジション管理をすることが欠かせません。

記事で紹介した内容を参考にしながら、リスクとリターンのバランスを考えてポジションを管理し、FXトレードによる利益を積み上げていけるようにしましょう。

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この記事を書いた人

みわのアバター みわ 奇跡のおこもりトレーダー

50歳、地方暮らしのシングルマザーで、息子2人、犬4匹、鳥7羽、夫0人で家にこもって生活してます。生活資金が底をつく超貧乏生活から、7年前に、“自宅での稼ぎ方”に出会って脱出しました。

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