「レンジ相場での利益を上手に引き出したい」「トレンドの変化を見逃さないためにどうすれば良いか」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
今回は、レンジとトレンドを識別するためのインジケーターを紹介します。
「レンジとトレンドを見分けるインジケーターを使ってみたい」「トレードの成功に繋がる有用なツールを知りたい」という方は、ぜひ参考にしてください。
トレンド相場・レンジ相場とは?
トレンド相場は、為替市場が持続的に上昇または下降する局面を指します。一般に、相場は価格の上下を繰り返しますが、特定の期間にわたって一貫した方向性を示すことがあります。このトレンド相場には、価格が持続的に上昇する上昇トレンドと、下降する下降トレンドの2つのタイプがあります。
上昇トレンドでは、為替レートが徐々に上昇し、高値と安値が切り上がっていくことが特徴です。一方、下降トレンドでは、レートが継続的に下落し、高値と安値が切り下がります。
これに対して、レンジ相場とは一定の価格帯で推移し、トレンドのない状態のことです。為替市場においては、約7割がレンジ相場で、3割がトレンド相場とされています。
【バンドタイプ】レンジとトレンドを見分けるインジケーター
ここでは、バンドタイプのレンジとトレンドを見分けるインジケーターを4つ紹介します。
BB_Analyzer_2.01
BB_Analyzer_2.01は、ボリンジャーバンドを活用してトレンドとレンジを判断するインジケーターです。このツールの特徴は、相場がトレンドにある際にバンドの色が青や赤に変化し、レンジ相場では黒いままで表示される点です。この視覚的な変化により、トレンドとレンジの状態を直感的に把握できます。
さらに、バンド中央の移動平均(MA)の向きによっても色が変わるため、トレンドの確認が可能です。特にレンジ相場で損失を抱えがちなトレーダーにとって、相場の状況を一目で理解できるため、非常に役立つインジケーターといえるでしょう。
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00-BbAngle_v100
00-BbAngle_v100は、ボリンジャーバンドを活用してトレンドとレンジの状態を判断するインジケーターです。このインジは、レンジ相場においてはバンドや移動平均(MA)のラインが点線で表示され、トレンドが発生すると実線に変化します。この視覚的な違いにより、相場の状況を簡単に理解できます。
また、相場が膠着状態にある「スクイーズ」も明確に示されるため、動きの少ない市場での無駄なトレードを避けることができます。さらに、このインジケーターはマルチタイムフレームにも対応しており、上位足のトレンド状況を確認することができるため、より広範な分析が可能です。
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T3 (r-squared) adaptive (experiment)
T3 (r-squared) adaptiveは、T3移動平均(MA)を基にしたインジケーターで、移動平均とボリンジャーバンドを同時に表示する機能があります。このインジケーターの大きな特徴は、MAが上バンドに触れた際に上昇トレンドを、下バンドに触れた場合には下降トレンドを示すことです。
また、MAがバンド内にある場合はレンジ相場を示すため、トレンドとレンジの切り替わりを容易に判断できます。
T3特有の特性により、直近の相場に敏感に反応し、早期にレンジ相場を判定することが可能です。さらに、マルチタイムフレームにも対応しており、上位足のトレンド状況を把握することができるため、包括的な市場分析が行えるインジケーターです。
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Averages Channel Candles + alerts 2.07
Averages Channel Candles + alerts 2.07は、トレンドの方向性を視覚的に示すインジケーターです。このインジは、トレンドに応じて色が変わる細いバンドを表示し、価格がバンドの上に位置するとローソク足は緑色、下にあると赤色で示されます。これにより、トレンドの方向を簡単に把握できます。
さらに、価格がバンド内に入るとレンジ相場と判断され、ローソク足が灰色に変わるため、相場の状況が一目で分かります。
このインジケーターは、トレンドフォローシステムとしても優れた機能を持っており、トレンドとレンジの判断を行う際にも役立ちます。視覚的な表現が豊富なため、トレーダーは迅速な意思決定を行いやすくなるでしょう。
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【バータイプ】レンジとトレンドを見分けるインジケーター
続いて紹介するのは、バータイプのレンジとトレンドを見分けるインジケーターです。
Simplest TOR BAR v1
Simplest TOR BAR v1は、相場の過熱状況を視覚的に把握できるインジケーターです。バーの色によって、相場の状態が明確に示されます。
具体的には、青色は「extreme」(極端に進んだトレンド)、緑色は「trending」(トレンド中)、赤色は「Exhaustion」(疲労:トレンド後の保合い)、ピンクは「ranging」(レンジ)を表します。この色分けにより、トレーダーは現在の市場状況を直感的に理解できます。
トレンドの状態は、上昇トレンドと下降トレンドのいずれにおいても同じ色で表示されるため、トレンドの強さを一目で確認できます。このインジケーターは、ADXに似た機能を持つため、トレンドの過熱感を測るのに非常に役立ちます。
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Directional Breakout averages 2
Directional Breakout Averages 2は、相場の動向を上昇、下落、レンジの三つのカテゴリーに分けて表示するインジケーターです。上昇トレンドの際には緑色のバー、下降トレンドの際には橙色のバー、そしてレンジ相場では灰色のバーが表示されるため、相場状況を視覚的に容易に把握できます。
さらに、このインジケーターはマルチタイムフレームに対応しており、上位足のトレンド方向を確認することも可能です。バーの色が変わった瞬間にサインを発信する機能も備えているため、トレーダーは迅速に取引判断を下すことができます。
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eSignal
eSignalは、MACDを基にしたインジケーターで、相場のトレンドとレンジを効果的に判別します。
上昇トレンド時にはバーが緑色に、下降トレンド時には赤色に、そしてレンジ状態では水色に変わるため、一目で相場の状況を把握することができます。この視覚的な表示は、トレーダーにとって非常に有益です。
さらに、eSignalはマルチタイムフレームに対応しており、上位足のトレンド状態やレンジ状況を確認しながら取引が行えます。これにより、より高い精度でのトレード判断が可能になり、効果的な取引戦略を構築するための強力なツールとなるでしょう。
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【オシレータータイプ】レンジとトレンドを見分けるインジケーター
続いて、オシレータータイプのレンジとトレンドを見分けるインジケーターを3つ紹介します。
Quantile based signed volume analysis 1
Quantile Based Signed Volume Analysis 1は、ゼロラインを基準に上下に伸びるヒストグラムを表示するインジケーターです。このヒストグラムは、相場の状態に応じて色が変わり、上昇トレンド時には緑色のヒストグラムが伸び、下降トレンド時には赤色のヒストグラムが強調されます。これにより、トレンドの明確さを視覚的に判断することができます。
また、相場がレンジに入ると、緑と赤のヒストグラムの両方が小さくなり、動きが完全に無くなると表示が消えます。この特性により、トレンドの強さやレンジの状態を見極めるのが容易になります。
使いやすさと視覚的な明確さを兼ね備えたこのインジケーターは、トレーダーが市場の動向を的確に把握し、より良い取引判断を下す上で有効です。
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snake-in-borders-indicator
Snake-in-Borders Indicatorは、蛇のようにうねるヒストグラムを表示するインジケーターです。このインジケーターは、市場のトレンド状況を視覚的に把握するのに役立ちます。上昇トレンドが強い場合は上向きのヒストグラムのみが表示され、下降トレンドでは下向きのヒストグラムだけが強調されます。
一方、相場がレンジに入ると、ゼロラインを基準に小さなヒストグラムが上下に伸びるようになり、トレンドの変化を捉えやすくなります。
反応速度が比較的早く、滑らかな表示が特徴のため、トレーダーにとって視認性が高く使いやすいインジケーターです。
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!!!angleofma
Snake-in-Borders Indicatorは、移動平均線(MA)の角度の変化を視覚的に示すオシレーターです。このインジケーターでは、MAが上昇している場合は値が0以上に、下降している場合は0以下に位置します。これにより、トレンドの強さや方向を一目で確認できるため、トレード戦略の決定に役立ちます。
特に、MAの角度が±10度の範囲に収まると、相場はレンジ状態と見なすことができます。このインジケーターでは、現在のMAレートと過去のMAレート(何本前かは設定可能)との角度が表示されるため、客観的にトレンドとレンジを区別するのが容易になります。
「MAが横ばいならレンジ」と言われますが、その定義は曖昧です。しかし、Snake-in-Borders Indicatorを利用することで、明確な基準を持ち、トレンドの変化を捉えやすくなります。このインジケーターは移動平均線を活用しているトレーダーにとって、非常に有用なツールです。
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【ローソク足タイプ】レンジとトレンドを見分けるインジケーター
最後に紹介するのは、ローソク足タイプのレンジとトレンドを見分けるインジケーターです。
MT4 X-XARDg-ADX SAR (btn)
MT4 X-XARDg-ADX SARは、ADXとパラボリックSARを組み合わせたインジケーターで、トレンドとレンジを直感的に示します。上昇トレンド時には青い足が表示され、下降トレンドの場合は黄色、レンジ状態では灰色の足が現れます。
この視覚的な表示により、トレーダーは市場の状況を即座に把握でき、適切な取引戦略を立てやすくなります。
パラボリックSARは、トレンドの転換点を明示するため非常に効果的なツールであり、ADXはトレンドの強さを測るための信頼性の高い指標です。この二つの要素を組み合わせることで、単なるトレンドの方向性だけでなく、その強さも判断可能です。
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ZoneTrade_v2.4
ZoneTrade_v2.4は、トレンドの方向に応じてローソク足の色を変えるシンプルながら効果的なインジケーターです。上昇トレンドでは緑色、下降トレンドでは赤色、そしてレンジ相場では灰色のローソク足が表示され、トレーダーにとって市場の状況を一目で把握しやすくなります。
このインジケーターは、その視覚的な明瞭さから初心者にも扱いやすく、直感的にトレンドの変化を捉えることができます。さらに、ZoneTrade_v2.4は他のインジケーターとの相性も良いため、複数のツールを組み合わせて利用することで、より深い分析が可能になります。
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HeikenAshiZoneTrade
HeikenAshiZoneTradeは、平均足とZoneTradeを融合させたインジケーターです。このインジケーターでは、ローソク足の表示が平均足に基づいているため、滑らかな価格の動きを視覚的に捉えることができます。
一方で、足の色付けにはZoneTradeの要素が活かされており、トレンドの方向性がひと目で分かるようになっています。
特に市場が活発でない場合や、価格の動きが小さくなっている局面ではエントリーを避けたいと考えるトレーダーにとって、このインジケーターは非常に役立ちます。平均足の特性を活かしつつ、トレンドの確認が容易なため、より戦略的な取引が可能になります。
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まとめ
今回は、レンジとトレンドを見分けるインジケーターについて、計13種類のツールを紹介しました。
FXにおいて、レンジ相場とトレンド相場を正確に見分けることは難しいですが、トレードで勝つために欠かせない要素となります。
記事で紹介したインジケーターを活用しながら、適切なチャート分析がおこなえるよう、FXトレードに挑戦してみてはいかがでしょうか。