ローソク足しか見ないFXトレードは勝てる?取引のポイントを解説

ローソク足しか見ないFXトレードは勝てる?取引のポイントを解説
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「ローソク足だけでFXトレードをしても勝てるのか?」と疑問に思っている方や「他の指標やテクニカル分析を使わないと、勝つのは難しいのでは?」と感じている方は多いのではないでしょうか。

今回は、ローソク足の見方を解説した上で、ローソク足のみを使った取引のポイントを解説します。

「ローソク足を活用した勝てるトレード方法を知りたい」「シンプルな分析で利益を得る方法を知りたい」という方は、ぜひ参考にしてください。

目次

ローソク足しか見ないFXトレードでも勝てる?

結論からいうと、ローソク足のみを見て勝ちトレードを重ねているトレーダーは存在します。

とはいえ、ローソク足だけで勝てるかどうかはトレーダー自身の裁量スキルにかかっており、簡単なことではありません。

ただし前提として、ローソク足は、世界中のトレーダーによって最も広く使われている分析ツールであり、そのプライスアクション(価格の動き)を理解することは非常に重要です。テクニカル指標やツールを使いこなす前に、まずはローソク足の読み方を深めることで、シンプルながら強力なトレードが可能になります。

確実なエントリーと決済のタイミングを見極めるために、ローソク足の動きに注目することは、FXの基礎を固める重要な一歩となるでしょう。

ローソク足しか見ないトレードをしたい方はローソク足の見方を理解しよう

ローソク足しか見ないトレードで勝率を高めたい方は、以下に挙げる基本のローソク足の見方を理解することが欠かせません。

  • 4本値の意味
  • 陽線・陰線の意味
  • ローソク足の実体が表すもの
  • ローソク足のヒゲが表すもの

それぞれ見ていきましょう。

4本値の意味

ローソク足を理解する上で重要なのが「4本値」です。4本値とは、ローソク足が示す1本のラインに含まれる、以下の4つの価格情報を指します

  • 高値:特定の期間中で最も高かった価格
  • 安値:特定の期間中で最も低かった価格
  • 始値:その期間の取引開始時の価格
  • 終値:その期間の取引終了時の価格

これらの値を理解することで、相場の動きや市場の心理を読み取ることができます。例えば、始値と終値の位置関係は、買い手と売り手の力関係を示し、安値や高値の位置はその後の価格の反発や突破の兆しを表しています。

ローソク足を見て、これらの情報をどのように活用するかが、FXにおいて成功するための鍵となるでしょう。

陽線・陰線の意味

ローソク足には、主に「陽線」と「陰線」の2種類があります。それぞれの意味を理解することで、相場の動向を読み解くための基本的なスキルを身につけられるでしょう。

陽線とは、始値より終値が高い場合に形成されるローソク足です。これは、取引期間中に買い注文が優勢であったことを示しています。価格が上昇していることを反映しており、市場の強気な状態を表しています。

逆に、始値より終値が安ければ陰線のローソク足が形成されます。売り注文が優勢であったことを意味し、市場が弱気であることを示唆します。

これらの基本的なローソク足の形状をしっかりと認識することは、ローソク足しか見ないトレードの成功において欠かせません。陽線と陰線の意味を理解し、それらの変化を追いながらトレードの判断をすることが重要です。

ローソク足の実体が表すもの

ローソク足の実体は、始値と終値の差を示しており、その大きさによって市場の評価や動向を理解する手がかりを提供します。実体の大きさには、相場の勢いを読み取るために重要な情報が詰まっています。

なお、実体が示す意味は2つあります。

1つ目は、始値と終値の差です。実体は、ローソク足の始値と終値の差を表します。例えば、始値より終値が高ければ買い注文が多かったことを意味し、陽線が形成されます。反対に始値より終値が低ければ、売り注文が多かったという評価となり、陰線が形成される仕組みです。

2つ目は、相場の実際の動きです。実体は、その期間における相場の評価を反映しており、市場がどれだけ活発に動いたかを示しています。小さな実体は、勢いの少ない市場を示し、大きな実体は、その期間に多くの買い(または売り)注文が入ったことがわかります。

このように、実体は相場の勢いを視覚的に捉えるため、トレード判断において欠かせません。

ローソク足のヒゲが表すもの

ローソク足のヒゲは、市場心理を反映した重要な要素です。特に、ヒゲは「焦り」や「不安」、さらには「迷い」を示しており、これが市場参加者の心理状態を理解する手がかりとなります。

ヒゲが表すのは、一定期間内で価格が一時的に高値や安値に達したものの、その後、反対方向に戻されてしまった状況です。例えば、価格が高値に達したものの、その後売り圧力により戻され、損失を抱える形となった場合、高値のヒゲが形成されます。

逆に、安値で買い戻されると、安値のヒゲを確認できるでしょう。このように、ヒゲは市場での一時的な損失や含み損、そしてそれに伴う焦りや不安の現れです。

ヒゲを正しく読み解くことができれば、相場の反転の兆しや、トレンドの転換点を予測するための有力な手がかりとなります。

ローソク足しか見ないトレードに必要な買いシグナル・売りシグナルとは?

ここでは、ローソク足しか見ないトレードにおいて重要となる、買いシグナル・売りシグナルについてそれぞれ解説します。

買いシグナル一覧

ローソク足を使ったトレードにおいて、有効な買いシグナルとなるのは以下が挙げられます。

  • なべ底
  • たくり底
  • 三川明けがらす
  • 三川明けの明星
  • 三空叩き込み
  • 陰の陰はらみ

それぞれ解説します。

なべ底

「なべ底」は、相場が一時的に下落し、その後反転して上昇に転じるパターンを指します。

ローソク足で見ると、底値圏で何度も下げるものの、下げ幅が次第に小さくなり、最終的に上昇が始まる形になります。このパターンは、買いシグナルとして有効で、下値が固まったことを示しています。

特に、底での陽線が確認された時点で、反発の兆しとしてエントリーポイントと捉えることができるでしょう。

たくり底

「たくり底」は、相場が下落後に一時的に反発し、その後再度下げるものの、最終的には上昇に転じるパターンです。このパターンは、まず下落があり、その後短期的に反発が起き、再度売り圧力が強くなり、次に大きな買い注文が入る形になります。

ローソク足で見ると、最初の下落後に陰線が現れ、次に強い陽線が続くことが特徴です。このシグナルは、反転の兆しとして非常に有効で、買いのタイミングとして注目できます。

三川明けがらす

「三川明けがらす」は、下落トレンドから反転するサインとして知られる買いシグナルです。このパターンは、三つのローソク足から構成され、最初に強い陰線が現れ、その後小さな陽線が続き、最後に大きな陽線が形成されます。

最初の陰線で売り圧力が強かったものの、次第に買い圧力が強まり、最後の陽線で反転が確定することを意味します。このパターンは、上昇の勢いが強くなる兆しであり、買いのタイミングとして非常に有力です。

三川明けの明星

「三川明けの明星」は、下降トレンドから反転する強い買いシグナルを示すローソク足パターンです。三つのローソク足で構成され、最初に大きな陰線が現れ、その後、小さな陽線または陰線が続き、最後に大きな陽線が登場します。

この最後の陽線が、下降トレンドが終わり、上昇の始まりを示唆します。特に、終値が前日の高値を越える場合、反転の確度が高く、買いのエントリーポイントとして効果的です。

三空叩き込み

「三空叩き込み」は、強い上昇トレンドの中で現れる買いシグナルです。このパターンは、三つの連続した陰線が現れた後に、陽線が出現することで成立します。

三つの陰線は市場の調整を示し、最後の陽線がその調整を終わらせ、再び上昇トレンドに戻ることを示唆します。このシグナルは、特に強い反発が期待できる場面で有効であり、買いエントリーのタイミングとして利用されます。

陰の陰はらみ

「陰の陰はらみ」は、下降トレンドの途中で現れる反転の買いシグナルです。このパターンは、長い陰線の後に、その陰線の範囲内に収まる小さな陰線が現れることで成立します。

小さな陰線は市場の売り圧力が弱まっていることを示し、反転のタイミングとして注目されます。価格の下落が一時的に停滞し、次に陽線が現れることで上昇トレンドへの転換が期待できるため、買いエントリーのタイミングとして有効です。

売りシグナル一覧

続いて、ローソク足を使った取引に有効な売りシグナルを紹介します。

  • 三尊の別れ
  • はらみ
  • 首つり線
  • 三川宵の明星
  • 三兵三羽崩れ
  • 三空踏み上げ
  • 陽の陽はらみ

それぞれ内容を見ていきましょう。

三尊の別れ

「三尊の別れ」は、上昇トレンドの終わりを示す売りシグナルです。このパターンは、三尊(ヘッドアンドショルダーズ)の形成後に現れます。三尊とは、中央に高いピーク(頭)があり、その両脇に低いピーク(肩)が並んだ形をしています。

「三尊の別れ」は、右肩を形成した後、価格が下落し、ネックライン(肩と肩を繋いだ線)を下回ることで確定します。この現象は、上昇トレンドの転換を示唆し、売りエントリーのサインとなります。

はらみ

「はらみ」は、相場の転換点を示す売りシグナルの一つです。このパターンは、前日のローソク足の実体に翌日のローソク足が完全に包み込む形で現れます。

特に、前日の陽線に対して、翌日の陰線が実体で包み込む場合、売り圧力が強まる兆しです。これは、買い勢力が疲れて売り勢力が優位に立つ可能性を示唆しており、売りエントリーのタイミングとして有効です。

このように「はらみ」は相場の反転を予測する重要なパターンとして活用されます。

首つり線

「首つり線」は、強い売りシグナルを示すローソク足パターンです。このパターンは、長い上髭を持ち、実体が小さい陰線または陽線で形成されます。市場は一時的に上昇したものの、最終的には売り圧力が強まり、価格が戻ってきたことを示しています。

この動きは、相場の転換点を示唆し、特に上昇トレンドの終息を意味することが多いため、売りのエントリーシグナルとして有効です。首つり線が現れた際には、相場の反転を意識して売りを検討するタイミングといえるでしょう。

三川宵の明星

「三川宵の明星」は、強い売りシグナルを示すローソク足パターンの一つです。このパターンは、三本のローソク足から構成され、最初の陽線、次に小さな実体のローソク足、最後に長い陰線が続きます。

最初の陽線は上昇の勢いを示し、次の小さな実体は市場の迷いを反映、最後の陰線が売り圧力の強さを示します。この形が出現すると、上昇トレンドが終わり、下降トレンドが始まる可能性が高いため、売りのエントリーシグナルとして有効です。

三兵三羽崩れ

「三兵三羽崩れ」は、強力な売りシグナルを示すローソク足パターンで、上昇トレンドの終わりを告げます。このパターンは、3本の陽線が続いた後、強い陰線が現れる形です。

陽線3本は上昇の勢いを示し、最後の陰線はその勢いを打ち消すほどの売り圧力を反映しています。売り圧力が強くなったことを示すため、トレーダーはこのパターンを見逃さず、売りのエントリーを検討します。

特に、陽線の連続が強気相場の中で反転を意味するため、信頼性の高い売りシグナルとされます。

三空踏み上げ

「三空踏み上げ」は、強気相場の中で売りシグナルとなるローソク足パターンです。このパターンは、3回連続でギャップアップした後に、大きな陰線が現れる形で形成されます。

ギャップアップは買い勢力の強さを示しますが、その後に現れる陰線は、売り圧力の増加を意味しています。この現象は、上昇トレンドが終わりに近づいていることを示唆しており、トレーダーはこのパターンを見て売りエントリーを検討することができます。

特に、価格がギャップアップした後に反転するため、注意深く見るべきサインです。

陽の陽はらみ

「陽の陽はらみ」は、売りシグナルとして非常に重要なローソク足パターンです。このパターンは、前の陽線に対して小さな陽線が包み込むように現れる形で形成されます。

つまり、強い買いの勢いが一旦収束し、その後買いの勢いが弱まり、売りが優勢になりつつあることを示しています。

特に、このパターンが上昇トレンドの途中で現れる場合、相場の転換点を示唆することが多いため、注意深く確認する必要があります。

まとめ

今回は、ローソク足しか見ないFXトレードは勝てるのかどうか、ローソク足を活用したトレード手法などについて解説しました。ローソク足しか見ないトレードをしたい方は、ローソク足のパターンをしっかり理解し、その意味を正確に読み取ることが重要です。

トレードで勝つためには、ローソク足の実体やヒゲの読み取りをマスターし、特に買いシグナルや売りシグナルのパターンを把握することが欠かせません。

記事の内容を参考に、ローソク足を使った分析力を高め、より勝てるトレードを目指して取り組んでみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

みわのアバター みわ 奇跡のおこもりトレーダー

50歳、地方暮らしのシングルマザーで、息子2人、犬4匹、鳥7羽、夫0人で家にこもって生活してます。生活資金が底をつく超貧乏生活から、7年前に、“自宅での稼ぎ方”に出会って脱出しました。

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