「FX初心者がまずやるべきことを知りたい」「初めてのFX取引で成功するためのステップを学びたい」という方は多いのではないでしょうか。
今回は、FX初心者がまずやるべきことや必要な基礎知識、代表的な注文方法などについて解説します。
初めての取引で成功を収めるための基本を知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
FX初心者がまずやるべき3つのこと
FX初心者がまずやるべき3つのこととして、以下が挙げられます。
- 基本的な知識を身につける
- FX口座を開設する
- 取引してみる
それぞれについて解説します。
基本的な知識を身につける
FX初心者が成功するためには、基本的な知識の獲得が不可欠です。FXは初めての人にとっては未知の領域かもしれませんが、専門用語や取引の仕組みを理解することで、徐々に市場の傾向やトレードのコツを掴めるでしょう。
また、FXは初心者が気軽に始められる一方で、無謀な取引は冷静な判断を欠いて大損を招く可能性があります。取引を始める前には基礎知識をしっかりと身につけることで、より自信を持って取引に臨み、リスクを最小限に抑えられるでしょう。
FX口座を開設する
FXを始めるためには、まず取引口座を開設する必要があります。
FX会社を選ぶ際には、サポート体制の充実度や取引コストを比較することが大切です。スプレッドやスワップポイント、手数料などをよく確認し、自分に合った会社を見つけましょう。
口座開設の申し込みはオンラインで行え、手続きは比較的簡単です。申し込み内容を提出すると、FX会社によって書類審査が行われ、通過すれば口座開設は完了です。口座開設後は取引システムにログインし、いつでも取引を開始できます。
取引してみる
取引を始める段階では、口座開設が完了し取引システムにログインした後、注文画面を確認し、注文の流れを理解することが大切です。
注文方法を理解したら、相場予測に不可欠なチャート分析やテクニカル分析、ファンダメンタルズ分析についても学びましょう。
また、デモトレードを行い、実際の取引を始める前に練習することも重要です。デモトレードではリアルマーケットの環境で取引を体験でき、リスクを取らずに経験を積める手段として優れています。
FX初心者に必要な基礎知識
ここでは、FX初心者に必要な基礎知識について、以下の項目を解説します。
- FXとはそもそも何なのか
- FXで利益が生まれる仕組み
- 値動きの最小単位「pips」
- FXの特徴である「レバレッジ」
- 金利差がプラスだともらえる「スワップポイント」
- 買値と売値の差額「スプレッド」
- ポジションが自動的に決済される「ロスカット」
それぞれについて見ていきましょう。
FXとはそもそも何なのか
FXは「Foreign Exchange」の略語で、「外国為替」を指しますが、日本では外国為替保証金取引(外国為替証拠金取引)を指します。外国為替とは、異なる国の通貨を交換することです。
世界中には多くの国があり、それぞれが独自の通貨を持っています。例えば、日本からアメリカに旅行する際、円を米ドルに両替することがあります。
その際、現在の為替レートに基づき、一定の金額の円を米ドルに交換しますが、このような通貨の交換行為が外国為替の本質です。
FXで利益が生まれる仕組み
FXで利益を得るためには、為替レートの変動を利用しますが、為替レートは常に変動し、その結果、通貨の価値も変化します。このような変動によって生じる円高や円安といった現象が生まれます。
FXは日々の為替レートの変動を追跡し、通貨を安値で購入して高値で売る取引を行うことで利益を得る仕組みです。
例えば、ドルが安い時に買い、高い時に売ることで、その差額を利益として得ることができます。この利益を為替差益と呼びます。また、利益は取引する通貨の量によって変化します。
値動きの最小単位「pips」
pipsとは、FX取引において通貨の変動を示す最小単位です。「percentage in point」の頭文字をとったもので、「ピップス」とも呼ばれます。
異なる通貨ペアであっても共通の単位で変動幅を表現できるため、円や米ドルなどの通貨単位にとらわれずに取引の変動を把握できます。
これにより、例えば「円が〇pips変動」「米ドルが〇pips変動」といった表現が可能です。
また、pipsは買値と売値の差を示すスプレッドの単位としても用いられます。このため、トレーダーは取引コストを正確に把握し、効率的な取引を行えます。
FXの特徴である「レバレッジ」
FXの最大の特徴の一つが、「レバレッジ」という制度です。FXでは、預けた保証金を担保にして、最大25倍(国内取引所の場合)の金額を取引できます。
通常、100万円分の外貨を取引するには100万円の資金が必要ですが、FXではレバレッジを利用することで、最低4万円の資金で取引が可能です。この資金効率の良さがFXの大きな特長であり、少額の取引が可能なため、投資の入門としても始めやすい環境が整っています。
このように、小額の資金で大きな取引が可能な点が魅力ですが、その一方で重要なリスクも伴います。レバレッジを利用することで、元本の比率に対して取引金額が大きくなるため、市場の価格変動が小さい場合でも、損失が急激に拡大する可能性があります。
また、レバレッジをかけることで、元本を超える損失を被るリスクも存在します。特に、市場が予想外の動きを示した場合や、トレードが制御できない状況になった場合、損失が想定以上に膨らむ可能性があります。レバレッジを利用する際には、リスクを理解し、十分な資金管理を行うことが不可欠です。
金利差がプラスだともらえる「スワップポイント」
FXのインカムゲインとして知られる「スワップポイント」は、2つの国の金利差に基づいています。
FXでは、低金利通貨を売って高金利通貨を買うと、ポジションを保有している期間に金利差分の利益を得られます。これは、頻繁な取引がなくても利益を得ることができる仕組みです。中長期トレーダーの中には、このスワップポイントを狙って取引を行う人もいます。
スワップポイントは、売った通貨の金利を支払い、買った通貨の金利を受け取ることで決まります。買った通貨の金利が高い場合はスワップポイントを受け取りますが、逆に低い場合は支払うことになります。
FXでは為替レートの値動きによる利益獲得が一般的ですが、スワップポイントがプラスになる通貨ペアを保有することでも、着実に利益を積み重ねていけるでしょう。
買値と売値の差額「スプレッド」
FX取引において、手数料は無料であることが一般的ですが、実際には「スプレッド」というものがコストとして発生します。スプレッドとは、通貨ペアの売値と買値の差のことです。
つまり、取引する際には売る価格と買う価格がわずかに異なります。この差額がスプレッドであり、FX取引における実質的なコストとなります。
投資信託の販売手数料や株式の委託手数料、銀行の入出金手数料がない分、スプレッドによってコストが発生する仕組みです。
ポジションが自動的に決済される「ロスカット」
FX初心者が基礎知識を学ぶ際に重要なポイントは、「ポジションが自動的に決済される「ロスカット」」です。ロスカットは投資家が設定した最大損失額を超えた場合、ポジションが自動的に解消される仕組みです。これは投資家が大きな損失を被ることを防ぐための安全装置です。ロスカットのしくみを理解し、リスクを管理することは、FX取引において重要なスキルの一つです。
FXの代表的な注文方法
ここからは、FX初心者が押さえておきたい代表的な注文方法について、以下の4種類を紹介します。
- 成行・指値/逆指値注文
- OCO注文
- IFO注文
- IFD注文
それぞれの注文方法を活用し、適切なタイミングで活用しましょう。
成行・指値/逆指値注文
成行注文とは、現在の市場価格で即座に取引が成立する注文方法です。取引を行いたい通貨ペアの現在の価格に関わらず、成行注文を出すとその場で最良の価格で取引が行われます。この注文方法は市場が急激に変動する場面や、すぐにポジションを取りたいときに便利ですが、注文価格が確定しないためスリッページ(価格のずれ)が生じる可能性があります。
一方、指値注文とは、指定した価格に達した時点で取引が成立する注文方法です。指定した価格よりも有利な価格で取引が成立することはありませんが、リスクをコントロールしたい場合や、特定の価格での取引を希望する場合に有効といえます。
また、逆指値注文とは、指定した価格に達した際に自動的に逆方向の注文が成立する注文方法です。主にロスカットや利益確定のために利用され、指定した価格を下回った場合には買いポジションを、上回った場合には売りポジションを自動的に行います。
これらの注文方法を理解し、適切に活用することで、取引の精度やリスク管理能力を高められるでしょう。それぞれの注文方法には特性があるため、状況に応じて使い分けることが大切です。
OCO注文
OCO注文(One Cancels the Other Order)は、2つの注文を同時に出し、片方が約定するともう片方の注文が自動的にキャンセルされる注文方法です。この方法を利用することで、逆の方向に発生するリスクを最小限に抑えられる特長があります。
例えば、通貨ペアが上昇している場合に買い注文(ロング注文)を出したとしましょう。同時に、その通貨ペアが下落して損失を最小限に抑えるために売り注文(ショート注文)も出します。この場合、どちらか一方の注文が約定されると、もう片方の注文は自動的にキャンセルされます。
OCO注文は、トレーダーが価格の上下両方の動きに柔軟に対応できるため、特に市場が不安定な時期や重要なイベントが予定されているときに有用です。また、損切り注文や利益確定注文を同時に設定することで、トレードプランに沿った取引を行えます。
OCO注文を使用する際には、トレードプランや市場状況に基づいて慎重に設定することが重要です。適切に活用することで、FXトレーダーはリスクを管理しながら、効率的な取引を行えるでしょう。
IFO注文
IFO注文(If Done Order)は、2つの注文を同時に出し、最初の注文が約定した後に自動的に第二の注文が発動する注文方法です。この注文方法は、一度に複数のシナリオに対応する必要がある場合や、特定の条件が成立した場合にのみ注文を出したい場合に効果的です。
例えば、通貨ペアが上昇して一定の価格に達した場合に買い注文を出し、その後さらに上昇して別の価格に達した場合にさらなる利益を狙う売り注文を出したいとしましょう。この場合、IFO注文を使用することで、最初の買い注文が約定された後に自動的に売り注文が行われます。
IFO注文は、トレーダーが市場の動きに応じて自動的に取引を行えるため、効率的な取引戦略を構築するのに役立ちます。しかし、十分な検討や計画が必要であり、市場の変動や予期せぬ出来事に対するリスク管理も重要です。IFO注文を使用する際には、トレードプランに合わせて適切に設定することが欠かせません。
IFD注文
IFD注文(If Done Order)は、2つの注文を同時に出し、最初の注文が約定した後に自動的に第二の注文が発動する注文方法です。これにより、トレーダーが複数の取引戦略を同時に適用し、自動的に条件が満たされた場合に取引を行うといった取引が実現します。
例えば、通貨ペアが一定の価格に達した場合に買い注文を出し、同時にその通貨ペアが別の価格に達した場合に売り注文を出したいとします。この場合、IFD注文を使用することで、最初の買い注文が約定された後に自動的に売り注文が行われる仕組みです。
IFD注文は、トレーダーが市場の動きに応じて自動的に取引を行えるため、効率的な取引戦略を構築するのに役立ちます。しかし、市場の変動や予期せぬ出来事に対するリスク管理も重要です。IFD注文を使用する際には、トレードプランに合わせて適切に設定することが大切です。
まとめ
今回は、FX初心者がまずやるべきことについて、身につけるべき基礎知識や注文方法を解説しました。
正しい知識を持たないままトレードを続けていると、資金を溶かすことになってしまいかねません。そのため、実際のトレードを始める前には必ず基礎知識をある程度学び、デモトレードなどで練習を重ねた上で挑戦することがおすすめです。
記事で紹介したFX初心者がやるべきことを参考にしながら、利益を積み上げていけるよう、慎重な取引を始めましょう。